変わらぬ情景を描いた二人の巨匠の競演
「荻須高徳とモーリス・ユトリロ ―魅せられし街並み―」が、ギャルリーためながで2026年9月5日(土)から9月27日(日)まで開催される。生涯のほとんどをフランスで過ごし、人々の暮らしの息づく街並みを描き続けた荻須高徳(1901–1986)と、フランスで生まれ育ち、モンマルトルの石壁や街角を詩情豊かに描き続けたモーリス・ユトリロ(1883–1955)による、パリを中心とした今も変わらぬ街並みを描いた油彩画約25点が展示される。
会場となるギャルリーためながは荻須とユトリロとは関係が深く、創業者の爲永清司は1950年代に荻須と出会い80年代に荻須が世を去るまで交友をはぐくみ、60年代には欧米の美術館やコレクターから作品を集結させ日本初となるユトリロの大回顧展を企画・開催してきた。本展はこれらの取り組みが結実したものとなっている。
荻須高徳(Takanori OGUISS)
1901年生まれ。川端画学校、東京美術学校西洋画科に学ぶ。佐伯祐三の勧めで1927年に渡仏、翌年にはサロン・ドートンヌに入選する。1940年に戦況悪化のため帰国を余儀なくされるが1948年には戦後日本人画家としては初めてフランスへ入国を許可される。1956年にレジオン・ドヌール勲章、1981年に文化功労章、1986年に文化勲章を受章。ヨーロッパの街並みを好んで描いた。初期の作品は荒々しいタッチのものが多いが、彼の死後は大胆な構図を温かみのある色調で描く荻須独自のスタイルを確立した。
モーリス・ユトリロ(Maurice UTRILLO)
1883年生まれ。女流画家シュザンヌ・ヴァラドンの私生児として生まれる。1901年頃からアルコール依存症の治療の一環として独学で絵画の練習を始める。初期の作品は印象派のシスレーの影響が強い作風であったが、20代後半にかけて、独特な白い絵の具を用いてモンマルトルの壁や建物を描いた作品は「白の時代」として人気を集める。1910年代後半からは黒い輪郭線と緑やオレンジなどの明るい色彩を用いたスタイルに移行。1919年の個展で大成功を収め、パリ画壇の寵児となる。1955年に71歳で死去した。
「荻須高徳とモーリス・ユトリロ ―魅せられし街並み―」開催概要
| 会期 | 2026年9月5日(土)~9月27日(日) |
| 時間 | 月~土11:00~19:00 / 日・祝11:00~17:00 |
| 会場 | ギャルリーためなが東京 |
| URL | https://tinyurl.com/p4ynuzas |

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