現代社会の「境界線」と光を描く

アーティスト・杉田万智による個展「灯火」が、Gallery & Bakery Tokyo 8分で2026年7月25日(土)から9月8日(火)まで開催される。杉田は、人間の創り出す「光」と人々の行く先を示す「看板」が存在する、理想の世界を表現してきたことで知られる。近年は「境界線」や土地の記憶をテーマに精力的な活動を続けている。

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本展は、杉田が様々な土地へ自ら赴き、そこで出会った「風景のかけら」を描いた新作で構成されている。その土地がもつ記憶や歴史、人々と動植物の関係を探究した作品群となっている。

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参考作品《Border No.10》2024年, F150, キャンバスに油彩

アーティスト・ステートメント

私は日頃、人間の創り出す「光」と人間の行き先を示す「看板」が存在する、理想の世界を表現しています。

ある時、ロシアとウクライナに関連するニュースや北方領土というキーワードを耳にする度に日本国内への関心が生まれました。そこから日本の民族、あらゆる人権が絡む諸問題や「境界線」を見つめて思慮を巡らすようになりました。

この境界線は遠いようで最も身近で、私たち個人と深く関わります。

そして真実をこの眼で捉えることが最も重要だと思い、様々な場所に出向き土地に触れることを心掛けるようになりました。

宗谷から眺めたサハリンとの距離の近さや街中のアイヌ文様、往来を繰り返してきた沖縄と本土、与那国島と台湾、重ねた時の記憶と献花、その土地に生きる動植物と人々の関係、語り継がれる歴史。

それらの多様多種さは、自分自身は巨大な渦の中に存在しているのだと実感させてくれました。また、私自身もマイノリティという区分の中に存在します。

数々の風景をこの眼で捉えると同時にそれらが反射光のように跳ね返り、自分自身をも無意識的に見つめていました。

それら欠片をひとつひとつ拾い集めるように制作を進め、画面上で欠片が街中の光と看板のように密集しました。

私たちの世界は、一本道のように永遠に続いていきます。

杉田万智

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参考作品《Reflection》2025年, F100, キャンバスに油彩

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参考作品《WE ARE ALL HUMAN No.4》2024年, F30, キャンバスに油彩

杉田万智

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2000年埼玉県生まれ。2020年女子美術大学短期大学部造形学科美術コース卒業。2022年同大学部研究生卒業(学士)

主な個展

2022年「First Light」(ARTDYNE)
2023年「Dignity and Light」(Contemporary Tokyo)
2023年「We can't all become one」(ARTDYNE)
2024年「流れ鳥」(GALLERY ROOM A)、「光る星」(西武渋谷店)
2025年「BORDER」(ARTDYNE)、「反射光を受けて、境界線に立つ」(biscuit gallery)
2026年「灯火」(Gallery & Bakery Tokyo 8分)

主なグループ展

2020年「SHIBUYA STYLE vol.14」(西武渋谷店)
2021年「nine colors XV」(西武渋谷店)
2022年「Aritificial Phenomenon」(Centurion Lounge,Regent Hotel,Taipei)   
2022年「阪急うめだnine colors」(阪急うめだ) 
2023年「grid2」(biscuit gallery )
2024年「Draw Lines & Shapes in My Maps」(T&Y Gallery ,Los Angeles)       
2025年女子美術大学創立125周年記念展一教え育まれてきた才能たち(日本橋三越本店) など

杉田万智個展「灯火」開催概要

会期2026年7月25日(土)~9月8日(火)
時間8:00〜19:00
会場Gallery & Bakery Tokyo8分
URLhttps://tinyurl.com/35hyk3h2