BankART KAIKOとBankART Stationの2館全館を使用

B ankART1929では、BankART KAIKOBankART Stationの2館全館を使用して2022年10月7日から11月27日まで、大型個展を開催する。シュウゾウ・アヅチ・ガリバーは1964年から制作を始め、その活動は半世紀を超える。1960年代後半の熱い文化芸術の現場を生きた現存する作家の1人で、近年は海外での作品発表が中心となっている。

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Appearance
©SAGYO,Tokyo

日本では名前のみが一人歩きし、シュウゾウ・アヅチ・ガリバーの興味深い作品や活動の詳細の多くは知られていない。昨年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が彼の作品を収蔵・展示公開したことについても、国内において知る人は限られている。1960年代の文化・芸術の掘り起こしが世界的な規模で進む中、BankART1929でもこの作家の貴重な活動を日本で広く紹介するとともに、改めて世界の文化芸術の地平に注ぐ。作家は現在も現役で盛んな制作活動をし、新作も展示公開する。

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甘い生活 1995 / A.T.C.G. / インターコース[東京バージョン]マルセル・デュシャン(1887-1968)とエルヴィン・シュレーディンガー(1887-1961)に捧げる
©SAGYO,Tokyo

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肉体契約
©SAGYO,Tokyo
Courtesy Sagacho exhibit space

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Weight [Human ball]
©SAGYO,Tokyo

シュウゾウ・アヅチ・ガリバー

1947年滋賀県大津市生まれ。1965年滋賀県立膳所高校在学中にハプニングʼ草地ʼを発表。1967年。上京、フーテンの名士としてマスコミに報道される。第1回PLAY展(三宮東遊園地、神戸)、Exptance(ディスコティックL.S.D.、東京)において「Switch」ほか実験的な映画作品を発表。1973年写真集『Second Life of Gulliver』刊行。“BODY”(肉体契約)シリーズの制作をはじめる。その後も国内外において、数々の個展を開催。近年では、2018年「On a bien accroché」 (Maison Grégoire、ベルギー)、2020年恵比寿映像祭-「時間を想像する」 (東京都写真美術館)、個展“Shuzo Azuchi Gulliverʼs Cinematic Illumination” (ニューヨーク近代美術館)などがある。作品は京都国立近代美術館、東京都写真美術館、ニューヨーク近代美術館 (MoMA)などにパブリック・コレクションとして収蔵されている。

シュウゾウ・アヅチ・ガリバー「消息の将来」展開催概要

会期2022年10月7日から11月27日まで
時間11:00-19:00(会期中無休)
会場BankART KAIKO + BankART Station(2館合計1,500平米)
入場料観覧のみ:1,200円 / カタログ付チケット:3,800円