大岩オスカール「光をめざす旅」展概要
ブラジル生まれの画家・大岩オスカールによる日本では10年ぶりとなる大規模個展が開催される。光あふれる鮮やかな色彩とダイナミックな空間構成によって現代社会を描き、追い求めてきた「光」をテーマに、現実と虚構、人工物と自然、光と影のあいだで揺らめく独特の世界観を生み出している。
金沢21世紀美術館では、近作を中心とした60点あまりの作品と、27メートルの壁面に描かれるドローイングを通して、大岩のヴィジョンに迫る。
画家の仕事は、どれだけ絵が上手かとか、絵の具を使う技術を持っているかの問題ではなく、一つのアイデアをどう平面上に表現するかの自分の中での戦いです。使う道具は割とシンプルなもので、誰でも手に入れられる絵の具、筆、キャンバス。このシンプルな材料からどれだけ素晴らしいものが生まれるか、この難しさに挑戦して、僕は長年絵を描き続けています。
大岩オスカール
大岩オスカール
1965年ブラジル、サンパウロ生まれ。 1989年サンパウロ大学建築都市学部卒業。1991年、東京に活動の拠点を移す。1995年デルフィナ・スタジオ・トラストのアーティスト・イン・レジデンスにてロンドンに滞在。2001年アジアン・カルチュラル・カウンシルおよびジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団フェローシップの助成を受け、2002年ニューヨークに拠点を移し、現在ニューヨーク在住。主な展覧会に、1991年「第21回サンパウロ国際ビエンナーレ」、1998年「エデンの園」(上野の森美術館EXTRA)、2008年「大岩オスカール 夢みる世界」(東京都現代美術館)、2011年「大岩オスカール」(ブラジル国立美術館)、2018年「終わりのむこうへ:廃墟の美術史」(渋谷区立松濤美術館)等がある。
期間: | 2019年4月27日(土) 〜2019年8月25日(日) 10:00〜18:00 (金・土曜日は20:00まで) |
会場: | 金沢21世紀美術館 展示室7〜12、14、ほか |
休場日: | 毎週月曜日(4月29日、5月6日、7月15日、8月12日は開場)、5月7日、7月16日 |
料金: | 一般=1,200円 |