OKI KENICHI過去最大規模の個展

アーティスト OKI KENICHIの個展「THIS MOMENT」が東京・高田馬場のケーススタディスタジオ 「BaBaBa」で2024年4月12日(金)から4月21日(日)まで開催される。週刊少年ジャンプで連載が始まったドラゴンボールの絵に魅了されたことをきっかけに絵を描き始め、2012年の初個展より本格的にアーティストとしての活動をスタートした福岡生まれのOKI KENICHI。現在は国内外で作品を発表しながらブランドとのコラボレーションや自身のグッズを展開する売店OKIOSKの運営など、活動の場を広げている。adf-web-magazine-oki-kenichi-8

OKIの制作コンセプトに“人に求められるものを描くのはアーティストではない。自身が求めるものを描くのがアーティストである。”という信念がある。その言葉の通り、OKIの作品はクレヨンや色鉛筆、アクリル絵の具、近年はスプレーを中心に、手法においてもその時に求める表現に合う画材を使用して描かれる。このようなプロセスによって生み出された自身の思考を反映し人物や花をモチーフとした抽象画、アルファベットを好きな形に変形させて描く「OKIフォント」を用いた文字作品、そして愛と喜びを1輪の花に込めた作品「21世紀のこの荒野に」はOKIの代表的なシリーズとして広く認知されている。adf-web-magazine-oki-kenichi-4adf-web-magazine-oki-kenichi-3

また、OKIは作品の中に鮮やかなネオンカラーを意識的に取り入れている。この背景には幼少期から自身が好んでいたカラーであることに加えて、2012年に7名の作家によって構成されたアーティストレーベル「Henry & Mathew」での経験がある。「Henry & Mathew」は明るさが足りないと感じる場所にアートによって明かりを灯すことを目的として活動を行ってきた。その活動場所は病院や公園、商店街から始まり、時代と共に廃れてしまった須崎公園(福岡市)を再生すべく、2014年から5年間続いたイベント「NORTH TENJIN PICNICS」にまで広がる。OKIはアーティストとして常に人々や街に寄り添い、生活が明るくなるよう作品を制作し続け、ネオンカラーはまさに「明かり」となって日常を照らす。adf-web-magazine-oki-kenichi-2

本展ではタイトルである「THIS MOMENT」が示すように、OKIが今この瞬間に描きたいと思うものを描くために実直にキャンバスと向き合い、絵を描き続けられることの“喜び”と慣れ親しんだ福岡を離れ、東京でアーティストとして生きていく“覚悟”が込められた作品群が並ぶ。

OKI KENICHI プロフィール

人物を変形させることで思考を表現した抽象画、アルファベットを独自の形に変形させ た文字作品、またはその2つを掛け合わせた作品をベースに、立体作品やインスタレー ション作品なども発表している。2014年にはニューヨークへ渡り、Bushwick Open Studiosの参加アーティストに選出され、その後、国内のみならず海外での活動も続けている。また、アパレルブランドやミュージシャンとのコラボレーションアイテムのデザインも多数手掛ける。adf-web-magazine-oki-kenichi-5

OKI KENICHI 個展「THIS MOMENT」

日程4月12(金)から4月21日(日)まで
時間12:00〜19:00
場所BaBaBa
入場無料
URLhttps://tinyurl.com/36h74nsb