「WHAT MUSEUM」にて大林コレクション展「都市と私のあいだ」にて9名のアーティストが捉えた”都市”を展示

寺田倉庫が運営する現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」にて大林コレクション展「都市と私のあいだ」が2021年9月25日(土)から2022年2月13日(日)まで開催される。本展は国際芸術祭「あいち2022」(愛知県)の組織委員会会長を務める大林剛郎が長い年月をかけて築いた圧巻のコレクションに焦点を当て、「安藤忠雄 描く」、「都市と私のあいだ」、「Self-History」という3つのテーマに沿った展示を通し、コレクションの変遷に迫るとともに、収集作品群への多角的なアプローチを試みる。

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大林コレクション展「都市と私のあいだ」

大林コレクション展「都市と私のあいだ」

都市とアーティストや私たちの「あいだ」に存在する、都市を形成するさまざまな要素(都市基盤・建築・インテリア・模型等)を被写体とし、9名のアーティストがそれぞれの視点で都市を捉えた写真作品を中心に15作品を展示する。畠山直哉の 「untitled /Osaka」シリーズは、時間とともに移り変わる都市の変遷の様子を切り出しており、ルイザ・ランブリの「Untitled(Barragan House)」シリーズには、建築家のルイス・バラガンが設計したバラガン邸での微細な時間の変化と私的な経験が映し出されている。また、トーマス・デマンドの「Museum H 64」では、建築家 妹島和世のアトリエで建物が建つまでのプロセスにおいて日々生み出されている建築模型が被写体となっている。これらには実在する都市とアーティストの「あいだ」に存在する、カメラを通して視覚化されたもう一つの都市のイメージが表現されている。展示を通し、鑑賞者が新たな眼差しで都市を捉えられる機会が創出されている。また、展覧会会期中にはトークイベントも予定されている。(WHAT MUSEUM公式サイトにて随時発表)

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畠山直哉《untitled/Osaka 1998》 © Naoya Hatakeyama

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野口里佳《創造の記録 #7》1993-96 ©︎ Noguchi Rika

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大島成己《Reflections-0106》 © 2021 Naruki Oshima /photo courtesy of Gallery Nomart

本展の見どころ

  • 野口里佳、トーマス・ルフ、アンドレアス・グルスキーの初期作品
  • 畠山直哉の1.8mにおよぶスケールの「untitled / Osaka」シリーズの展示
  • トーマス・デマンドの写真とその被写体である妹島和世建築設計事務所による「すみだ北斎美術館」スタディ 模型の同時展示

大林コレクション展「都市と私のあいだ」概要

    会期2021年9月25日(土)から2022年2月13日(日)まで
    会場WHAT MUSEUM 1階 Space1 (東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫 G号)
    開館時間火~日 11時~18時(最終入場17時)、月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)
    入場料一般 1200円、大学生/専門学校生 700円、中高校生 500円
    出展作家、建築事務所(敬称略・姓の五十音順)
    大島成己、アンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、妹島和世建築設計事務所(建築模型)、トーマス・デマンド、野口里佳、畠山直哉、宮本隆司、ルイザ・ランブリ、トーマス・ルフ
    詳細URLWHAT MUSEUM公式サイト