2020年9月から11月にかけて開催される「キスリング展」「異才 辻晉堂の陶彫」2つの展示会

「キスリング展 エコール・ド・パリの巨匠」

2020年9月12日(土)~10月25日(日)会期中無休

美術館「えき」KYOTOは、「キスリング展 エコール・ド・パリの巨匠」展を2020年9月12日から10月25日まで開催する。エコール・ド・パリを代表する画家、キスリング(1891-1953)。ポーランドの古都クラクフから、印象派やセザンヌに憧れ芸術の都パリへ出た19歳のキスリングは、キュビスムやフォーヴィスムなどの新しい絵画運動に触れ、モンマルトルやモンパルナスの地でピカソ、モディリアーニ、藤田嗣治ら多くの芸術家たちと出会い交友を深める中で独自のスタイルを切り拓いていく。キスリングの滑らかな画肌、豊かな色彩を駆使したメランコリックな絵画は広く人気を博し、1920~30年代のパリで「モンパルナスのプリンス」と呼ばれ、時代の寵児となった。本展では、初期から晩年までのの様々な主題の作品を、国内外の美術館や個人コレクションから約50点を紹介し、その画業を辿る内容となっている。

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《ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)》 1933年 カンティーニ美術館、マルセイユ ©Musée Cantini, Marseille

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《ミモザの花束》1946年 パリ市立近代美術館 Photographie © Musée d’Art Moderne / Roger Viollet

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Moïse Kisling (1891-1953). "Nu au canapé rouge". Huile sur toile. Paris, musée d'Art moderne.

「生誕110年記念 異才 辻晉堂の陶彫」

2020年10月31日(土)~11月23日(月・祝)会期中無休

陶彫による抽象作品で国際的に活躍した彫刻家辻晉堂(1910-1981)の生誕110年を記念する「生誕110年記念 異才 辻晉堂の陶彫」展を2020年10月31日から11月23日まで開催。鳥取県日野郡溝口町二部村(現・西伯郡伯耆町二部)に生まれた辻晉堂は、1933年に力強い木彫を日本美術院で発表し、一躍脚光を浴びる。戦後に京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)の教授に就任してからは、多様な素材を駆使した彫刻教育の先鞭をつける一方、自らは、焼きものの常識を覆す大型の陶彫作品をヴェネツィア・ビエンナーレ(第29回・1958年)などに出品し海外でも高い評価を得た。本展では、辻が陶彫を制作した京都時代に焦点を当て、ヴェネツィア・ビエンナーレ出品作をはじめ版画作品を含めた約45点を紹介する。

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《時計》1956年 京都国立近代美術館蔵

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《緑陰讀書》1979年 信州高遠美術館 写真:渞忠之

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《カラカサのオバケ》1974年 米子市美術館蔵

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