「鉄工島FES」にて、田中泯と中村達也による「場踊り・場叩き」のパフォーマンス
鉄工所の集まる島、京浜島で、1年に1日だけ行われるお祭り「鉄工島FES」にて、田中泯と中村達也が体ひとつとドラムひとつで「場踊り」と「場叩き」のパフォーマンスを行う。開催日は2021年9月23日(祝)。
2017年から毎年おこなわれてきた「鉄工島FES」が、新型コロナウイルスの影響で開催できなかった昨年を経て、今年復活する。「鍛冶屋」が起源の鉄工所。鉄工所が大事にする火の神様と鉄とを祀る祭り「ふいご祭り」は、一年の安全を祈るために旧暦の11月8日に行われている。田中泯と中村達也の「場踊り」と「場叩き」=今年の鉄工島LIVEが、この「鉄工島」の、場を鎮め、小さな火を灯し、これからも「ものづくり」や作品がつくられる島として活気ある活動ができるきっかけとなれば、との思いで開催される。
映像はさわひらき、鈴木雄介が参加。さわひらきが映しとる「時間」、鈴木雄介が映しとる「光景」、鉄工所の時間と、田中泯、中村達也それぞれの時間が、どう映像として表現されるのか。映像作品は後日オンラインにてアーカイブ予定。
鉄工島FESとは
東京ベイゾーン・羽田空港の対岸たった100m。ものづくりのトッププレイヤーが集まる、知られざる人工の島・京浜島。世界的にも貴重な技術を持った鉄工所や職人が集まる「人工島」がこの場所に存在している。そんな「鉄工島」で現役稼働する鉄工所を舞台に、多種多様なジャンルのライブやアート展示を、サーキット形式で回遊しながら楽しめるのがこの「鉄工島フェス」である。
田中泯(ダンサー)
田中泯は、1945年生まれのダンサー。1966年クラッシックバレエ、モダンダンスを学んだ後、1974年から独自のダンス、身体表現を追求するようになる。本格的海外デビュー、パリ秋芸術祭『間―日本の時空間』展(ルーブル装飾美術館)1978年]をきっかけにし、ゆるやかで微細な動きで身体の潜在性を掘り起こすパフォーマンスは、ダンスをはるかに越えて、新しい芸術表現として衝撃をもたらした。一方、1985年から今日に至るまで、山村へ移り住み農業を礎とした日常生活をおくることでより深い身体性を追求している。02映画「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)初出演により、映像への出演も多く独自の演技力によって異彩を放っている。著書『僕はずっと裸だった』、共著『意身伝心』、『写真集「光合成」MIN by KEIICHI TAHARA』。
中村達也(ドラムス)
中村達也は、1965年、富山県生まれのドラマー。1981年、名古屋でデビュー。その時代を担う多くのパンク、ニューウェーブバンドのドラマーとして活躍し上京。1990年、かつての旧友 浅井健一に再会しブランキージェットシティーに参加。およそ10年間に渡り活躍。解散後の2000年以降は自身のバンド「LOSALIOS」の活動を本格的に始動。一方で山下洋輔、ジョン・ゾーン、ビル・ラズウェル、近藤等則、大友良英、等とのセッション、更には田中泯、黒田征太郎とのドラム+ダンス+ライブペインティングにも挑戦。あらゆるジャンルで活躍するアーティストたちの創作に対峙して、自身のドラムの即興演奏を重ねて時間を表現する、いわば音による「時空の切り取り」という新たなライブの在り方を模索していくようになった。他に斉藤和義との「MANNISH BOYS」、「TWIN TAIL」などで活動中。また、映像作品では、「私立探偵濱マイク」、「蘇りの血」、「野火」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」などで異端の俳優として出演している。
「鉄工島LIVE 2021」開催概要
出演者 | 田中泯、中村達也 |
映像 | さわひらき、鈴木雄介 |
衣装 | YANTOR |
日程 | 2021年9月23日(祝)17:00〜会場OPEN / 17:30〜パフォーマンス予定 |
場所 | 須田鉄工所 |
申込 | 9/1(水)12:00〜PEATIXにて限定20名様のみ申込受付(2500円 / 人) |