「余白」のもつ意味を探る
若⼿クリエイターによるグループ展シリーズ「余⽩/blank/freiraum/空⽩(Kung¹ baak⁶)」がクマ財団ギャラリーで2025年3月1日(土)から3月9日(日)まで開催される。クマ財団が⽀援するクリエイター奨学⾦の支援生による成果発表を目的とした展示「KUMA experiment 2024-25」の第7弾としての取り組み。
伝統技法を⽤いて⾃然の⾵景を⾦属で表現する河⽥歩⾥、⾹港社会をテーマにした作品を制作するKevin LEE C.Y、陶磁器の素材を⽤いて感覚の可視化を試みる後藤実穂、染物や織物などのテキスタイルアートを中⼼に⽴体作品を作る都澤円、Human-Food Interaction分野で⼈と情報技術・⾷との関わりを研究する真⼸⼤輝、ジェンダーやセクシュアリティのステレオタイプを解体するための作品制作や活動を⾏うMoche Le Cendrillonの6名が参加する。
参加クリエイター
河⽥歩⾥(Ayuri Kawada)
2001年広島県⽣まれ。広島市⽴⼤学⼤学院芸術学研究科⾦属造形研究室 在籍。「⾦属で描く」をテーマに、伝統的な技法や素材を⽤いて作品を制作。絵を描くように、歌を歌うように、⾃⼰表現としての伝統⼯芸を信じている。私の⼼に留まった⾃然の⾵景を、誰かの⼼にも留まるように描き出したい。
Kevin LEE C.Y
1999年⾹港で⽣まれ育ち、現在は東京造形⼤学絵画専攻に在籍。作品は⾹港が抱える諸問題や、グローバル社会や植⺠のメカニズムやアイデンティティーの概念を表現している。特に出稼ぎ労働者の家政婦から⾒えてくる⾹港社会をテーマにした作品を多く制作。
後藤実穂(Miho Goto)
1998年⻑崎⽣まれ。主に陶磁器の素材を⽤いて、感覚の可視化を試みる。微細な現象も取りこぼしなく露にできるやきもの。⾃⾝と素材を対峙させ、曖昧で移ろう感覚を、不変な「カタマリ」として現実に落とし込む。
都澤円(Madoka Tozawa)
1998年⽣まれ。東京藝術⼤学⼯芸科染織研究室 在籍。主に染物や織物であるテキスタイルアートを⾏う。最近は⽺⽑フェルトと、陶芸などの異素材を組み合わせた⽴体作品を制作している。
真⼸⼤輝(Daiki Mayumi)
1998年兵庫県出⾝。奈良先端科学技術⼤学院⼤学博⼠後期課程在籍中。Human-Food Interaction分野で⼈と情報技術・⾷との関わり合いを研究。⾷と⼈間の五感に作⽤する情報技術を組み合わせることでユニークな⾷体験を創出し、⾷の楽しみ⽅や⾷習慣改善の新たな可能性を提供。
Moche Le Cendrillon
個⼈的な物語を起点に、社会にあるジェンダーやセクシュアリティ、美醜のステレオタイプを解体するためのセルフ・ポートレート的作品を制作。並⾏してドラァグ・パフォーマーの活動を⾏う。セーファー・スペースを考えるアーティスト・コレクティブ「ケルベロス・セオリー」のメンバー。
「余⽩/blank/freiraum/空⽩(Kung¹ baak⁶)」開催概要
会期 | 2025年3⽉1⽇(⼟)〜3⽉9⽇(⽇) ※⽕曜⽇は休廊 |
時間 | 12:00~19:00 |
会場 | クマ財団ギャラリー |
URL | https://tinyurl.com/yw3jzzvu |