専門や意識を違える6人の若手クリエイターが集う
「KUMA experiment 2024-25」vol.5『線的時間の面的再現』がクマ財団ギャラリーで2025年1月18日(土)から1月26日(日)まで開催される。本展はクマ財団が支援するクリエイター奨学金8期生・45名による成果発表を目的としたグループ展シリーズ「KUMA experiment 2024-25」の第5弾。参加するクリエイターは、人とコンピューターのインタラクションの研究開発を行う浅野啓、独自の世界観で映画制作に取り組む川上さわ、関西弁の会話を通して若者の心情を描く劇作家・川村智基、絵画制作と人工知能の領域横断的な美学研究を行う真田将太朗、五官に働きかける食から新たな世界像を探求する富田七海、特殊な視覚効果を持つ食品を制作し研究する吉本健義の6名。
本展では、参加するクリエイター各々の作品展示のほか、会期中に同会場で予約者限定で富田七海によるインスタレーション作品『幾重の脈動 / The Layered Pulses of Living』体験イベントも予定されている。詳細は専用サイトから確認・申し込みができる。
参加クリエイター
浅野 啓(Kei Asano)
2002年生まれ。コロンビア大学工学部に在学中。VRやARなどのインターフェースをはじめ、近い将来に実現可能な人とコンピューターのインタラクションの研究開発に取り組む。
川上さわ(Sawa Kawakami)
2002年岡山県生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科在学中。 チワワとスパムと餃子が好き。初監督作「散文、ただしルール」がカナザワ映画祭グランプリを受賞。初長編作「地獄のSE」がスラムダンス映画祭長編部門選出。現在は主に私的な目的で撮られたフィルムの収集や制作を行っている。
川村 智基(Tomoki Kawamura)
2001年生まれ。奈良県出身。劇作家、演出家、俳優。劇団『餓鬼の断食』代表。ハイテンポかつスラングを多用した関西弁の会話を通して、現代を生きる若者の心情を丁寧に描く群像劇を得意とし「狂想曲を聴いているような音楽的体験」と評される。演技表現の延長線上にあるダンス表現を模索する。
真田 将太朗(Shotaro Sanada)
2000年生まれ。東京藝術大学美術学部を卒業後、東京大学大学院学際情報学府修士課程に在学。「新しい風景」をテーマとする大型絵画を国内外で発表しつつ、人間の創造性は拡張された身体とのコミュニケーションにも宿るのかを絵画制作と人工知能開発を通して探る領域横断的な美学研究を実践する。
富田 七海(Nanami Tomita)
日常に不可欠であり、五官に統合的に働きかける食が再構成する視座や世界像を探求。日々塑像され続ける個人史を俯瞰する「Edible Poetry」と、自然や社会が内包する集合知を味わう「Edible Cosmos」の二軸で制作を展開。
吉本 健義(Takegi Yoshimoto)
研究者。専門分野は「可食光学素子」と「デジタルファブリケーション」。計算機シミュレーションと3Dプリント技術の活用によって、様々な光学特性をもつ食品の実現に取り組んでいる。この技術を通じて特殊な視覚効果を持つ食品を制作し、食と人との新たな形のインタラクションを探求している。
「線的時間の面的再現」開催概要
会期 | 2025年1月18日(土)〜1月26日(日) ※火曜日は休廊 |
時間 | 12:00~19:00 |
会場 | クマ財団ギャラリー |
料金 | 無料 |
URL | https://tinyurl.com/2jrrb4bz |