ひとつの媒体から別の媒体へと移る過程にも目を向ける

国弘柊大郎による個展「かせつの、」が、hide galleryで2026年9月12日(土)から9月27日(日)まで開催される。国弘は2002年生まれ、現在武蔵野美術大学に在学中。国弘の新たな取り組みである、方眼紙にある一定のルールを設けてドローイングを描き、そのドローイングを見ながらキャンバスに油彩を描き進めたという新作のペインティング約6点が展示される。ひとつの媒体から別の媒体へと移る過程で、もとのルールや、描き始めるために見ていたものは少しずつ手放され、翻訳や誤訳ともいえるずれが否応なく生じる。その過程もまた楽しめる。

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アーティスト・ステートメント

塗り替えられた表面は、
常に新しく最後の表面であって欲しい。

ドローイングをすること。それを見ながらタブローを描くこと。
ひとつの媒体からひとつの媒体へ翻訳し直すとき、そこには誤訳や失われる言葉遣いがある。

ドローイングは、描き終えるまで見続けるためのものではなく、
描き始めるために見るものであり、いつか見なくなるためにある。
描き進めるほどに、はじめに見ていたものは少しずつ遠ざかっていき、
やりとりはその都度架けられ、その都度ほどかれる。

元に戻らなくなった言葉で話すこと。
ここにはもうないものが今ここにあるものを模る。
そうして最後に残った表面だけが表面であり、
最後に残った言葉だけが、次に向けた言葉になる。

国弘 柊大郎

国弘柊大郎個展「かせつの、」開催概要

会期2026年9月12日(土)~9月27日(日)
会場hide gallery
URLhttps://tinyurl.com/mr2ybp49