イスラエルのデザイナーによるインスタレーションやプロジェクトが紹介
第12回目となる「エルサレム・デザイン・ウィーク」がハンセンハウス・デザイン & テクノロジー文化センターで開催された。イスラエル随一のデザイン・イベントである「エルサレム・デザイン・ウィーク」では、200人を超えるイスラエル国内外のデザイナーによる、今年のテーマのために特別に制作された幅広い展示、インスタレーション、プロジェクトが紹介された。
デザインという学問分野に根ざし、それぞれがこのイベントの年間テーマである「嘘と偽り」に基づいている。このテーマは、隠蔽し、欺き、並行する現実を作り出すという幻想の重要性を追求する作品と、嘘や偽りが溢れているにもかかわらず、真実や信憑性の可能性を検証する情報公開と正直さを扱う作品を通して、デザイナーの役割を探求することを目的としている。
すべての展示やインスタレーションと並行して、JDWのオープン・パティオでは1週間を通して毎日幅広いラインナップのイベントが開催され、哲学者やクリエーター、デザイン、科学、テクノロジーの専門家による充実したトークに観客が招待された。1万枚以上の写真撮影用ポストカード、Aiが作成した紙幣、機械で作られた愛のメモ、信者のTシャツ、chatGPT討論会、白い嘘の飴玉が来場者に配られた。
歴史を通して、デザインは政治的、宗教的、社会学的思想のために動員されてきた。デザイナー自身についても、ある者は自らが推進するイデオロギーの熱烈な支持者であり、またある者は大義のために才能を発揮せざるを得なかった。いずれにせよ、人々の意識をデザインしたいという願望が、物質文化の歴史において最も象徴的なオブジェ、ポスター、タイポグラフィを生み出すことにつながっている。
エルサレム・デザイン・ウィーク
2011年にスタートしたエルサレム・デザイン・ウィークは、イスラエルで最大かつ最も影響力のあるデザイン専門の公共イベントであり、様々なイベント、ショー、国際展、地方展が開催される。JDWはハンセンハウスのフラッグシップ・プロジェクトであり、エルサレムのデザイン、そしてイスラエルのデザイナー全般のプロモーションを目的とした広範かつ多様な活動を開始、主催している。