フランスの飛び出す絵本スペシャリストによる飛び出すシュール

シュルレアリスム ポップアップ』日本語版が求龍堂より2024年7月に発売される。著名なフランスのイラストレーターであり、ポップアップブック(飛び出す絵本)のスペシャリストであるジェラール・ロ・モナコが、詩人アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から100年を記念し、シュルレアリスムを象徴する作品を仕掛けページに盛り込んだ、詩的なポップアップブックを考案。本書はフランス・パリのポンピドゥセンターから出版されたものの日本語版となっている。

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アンドレ・ブルトン《アンドレ・ブルトンのアトリエの壁》、サルバドール・ダリ《ロブスター・テレフォン》、ルネ・マグリッド《貫かれた時間》

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本書はシュルレアリスムの主要な作品のヒントになるモチーフたちがウインドウにずらりと並ぶギャラリーの扉が開き、読者を招くところから始まる。ページを開くと、サルバドール・ダリの電話の上にロブスターや、ヴィクトル・ブローネルの狼テーブルが…ジャン・アルプの美しい彫刻、マン・レイの《不滅のオブジェ》も小粋な動きを見せ、ジョゼフ・コーネル、ドラ・マール、ルネ・マグリット、アンドレ・ブルトンなど、シュルレアリスムのオールスター作品が読者の手によって動き出し、彼らの幻想的な世界へ誘っていく。

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マン・レイ《不滅のオブジェ》

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アンドレ・ブルトン《アンドレ・ブルトンのアトリエの壁》

ジェラール・ロ・モナコ

作家、ペーパーエンジニア、グラフィックデザイナー、イラストレーター、アートディレクター、セットデザイナーなど、マルチな才能を持つアーティストで、国際的なポップアップブック制作を多く手掛ける(『マジックサーカス』、『鉄の檻』、『鉄道』、『海の旅』、『モビーディック』、『星の王子さま』、『ソニア・ドローネ夫人』...)その分野の実力派。美術館や博物館とのコラボレーションも多く、ラジオ会館での「ポップアップ・シンフォニー」、韓国のハンガラム美術館での「ピノキオ」など、おもちゃのコレクションや展覧会のシナリオも手掛けている。

『シュルレアリスム ポップアップ』書籍概要

著者ジェラール・ロ・モナコ
仕様

A5判変型 上製本(ケース付)、日仏併記、21頁(図版16点)

定価3,960 円 (本体 : 3,600 円)
URLhttps://tinyurl.com/vm4vejp7