八重樫季良に迫るドキュメンタリームービー「描き、続ける。」
「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、福祉を起点に新たな文化を創るヘラルボニーは、公益財団法人日本ダウン症協会後援のもと「できない」ことを「できる」ようにするのではなく「できる」ことをさらに「できる」社会の実現に向けてダウン症のあるアーティスト八重樫季良のドキュメンタリームービーを国連制定の「世界ダウン症の日」である2020年3月21日(日)に発表。
ほとんどのダウン症がある人たちには“21”番目の染色体が“3”本あることから「3月21日」が「世界ダウン症の日」として定められた。ダウン症のある人たちがその人らしく、安心して暮らしていけるよう、日本中・世界中でさまざまな啓発イベントが行われている。しかし、本年は新型コロナウィルスが猛威を奮い、予定されていた啓発イベントやキャンペーンは中止が余儀なくされている。そこで福祉を軸とした社会実験を通して「知的障害」のある作家とともに事業に取り組んできたヘラルボニーは「ダウン症」を取り巻く先入観を取り除くべく、自宅で視聴できるドキュメンタリームービーを制作した。ドキュメンタリームービーは2019年12月14日(土)から2019年12月25日(水)まで開催された花巻駅自体をキャンバスと捉え直し、八重樫季良が描いたアート作品でラッピングするという日本初の実験的なプロジェクト「HANAMAKI ART STATION」の模様をドキュメンタリーに編集したものとなる。
八重樫季良(やえがし・きよし)プロフィール
1956年岩手県北上市生まれ。ダウン症という先天性の知的障害がある。一見抽象的な幾何学パターンを描いたように見える絵だが、それが独自のアレンジによって描かれた建築物だと知ったら多くの人が驚くだろう。 この表現様式を八重樫は子どもの頃、誰に習うことなく独創によって生み出し、以来半世紀余りにわたってこのただ一つのスタイルで創作し続けて来た。 その作品数はおそらく数千点に及ぶと思われる。
HERALBONY(ヘラルボニー)とのコラボレーション
福祉施設に所属する作家と共に、新たな文化を創造するアートメゾンブランド「HERALBONY」では、八重樫季良が描いた作品をネクタイとハンカチに落とし込み販売する。メイドインジャパンで仕上げた最高品質の質感を体感できる。収益の一部は作家本人に還元される。