鈴木ヒラク・中原一樹による記念トークイベントを店舗・オンラインにて開催
NADiff a / p / a / r / tは、ドローイングの新たな研究・対話・実践のためのプラットフォーム「Drawing Tube」から刊行される作品集『Signals』の出版記念展を開催する。店頭では展示期間に合わせて2022年7月7日(木)より本書の先行販売と、プロジェクトに参加した作家のうち17名による⼩型ドローイング作品の展示・販売を行う。描くこととは何か──。コロナウィルスによるパンデミック下において、世界中のアーティストが各地で様々な環境に置かれながらも制作を続けたその軌跡を観ることができる。
概要
今回の出版記念展には、プロジェクトに参加した作家のうち17名の小型ドローイング作品を展示。会期中の2022年7月10日には鈴木ヒラク・中原一樹のトークイベントも開催される。『Signals』は、変化し続ける現実を翻訳し、知覚する手段としてドローイングがどのように機能するのかについて再考させる試み。新しい時代の「兆し」のようなものを読み取ることができるかもしれない。
本展に寄せて─Drawing Tube / 鈴木ヒラク
“Signals”に寄稿してくれた作家の中で、日本はもとより、ドイツ、アメリカ、中国、オーストラリアなど世界各地の友人たちから自然と作品が集まりました。空間的ドローイングの第一人者であるモニカ・グルツィマラやヴァネッサ・エンリケスの実作品が日本で展示されるのは記念すべきことです。また日本からも安部典子や小金沢健人といった国際的に活躍する作家から若手まで様々なアーティストが参加し、本棚の小さな枠の中ではありますが、それぞれ心を込めて選んでくれたドローイングが並びます。ささやかで貴重なこの展示を、書籍と合わせて楽しんでいただければ幸いです。
作品販売について
展示作品はNADiff a/ p / a / r /t店頭にて、2022年7月7日(木)13:00より販売を開始。また、一部の作品はアートのオンラインマーケットプレイスOIL by 美術⼿帖にて2022年7⽉7⽇(木)13:00より販売される。
Drawing Tube(ドローイングチューブ)について
東京を拠点とする鈴⽊ヒラクとドイツを拠点とする中原⼀樹を中⼼としたメンバーで運営。ドローイングの可能性を新たな地平から再考する国際的プラットフォーム。Drawing Tubeのウェブサイトとインスタグラム上で、世界各地で行われている現代ドローイングの取り組みなどを共有する他、ドローイングの拡張性に関する記事や論考を掲載。また、描く / 書く / 話すことを通じた対話型のイベント開催や、出版活動も行っている。
Signalsについて
Drawing Tubeは、コロナウィルスによるパンデミックをきっかけに世界中の様々な環境の下で制作を続けるアーティスト達と"Signals" というプロジェクトを開始。2020 年春からの約2年間に30組、31名が参加し、非常事態下におけるそれぞれのヴィジョンや思考を、イメージと短いテキストという形式で共有した。この度刊行される『Signals』は、そのアーカイヴであり、ある時代の転換期においてアーティスト達が日常の中で手や目を動かした、小さな軌跡の集合体。出版に際し、ドイツ人キュレーターのヤン・フィリップ・フリューゾルゲによる「危機の時代のドローイング」を問うテキストが加わる。
NADiff a / p / a / r / t
コンテンポラリーアート、フォトに関する国内外の書籍を中心に、アートグッズやマルチプルなども取り扱うブックショップ。インストアで行うイベントや、併設のNADiff Galleryでの企画展開催など、商品の販売に留まらない情報発信を様々な取り組みで行う。
「"Signals"Drawing Tube」展覧会概要
期間 | 2022年7月7日(木)から2022年7月31(日)まで |
会場 | NADiff a / p / a / r / t 1階 |
入場 | 無料 |
営業日 | 木、金、土、日、祝 |
営業時間 | 13:00~19:00 |