蔡國強、村上隆などアジアを代表するアーティストの新作が集結し2025年春にオープン予定

福武財団は2025年春に開館予定の「直島新美術館」の開館記念展に参加する11名(組)のアーティストを発表した。展示には日本や中国、韓国、インドネシア、タイ、フィリピンなどアジア各国出身のアーティストが参加し、それぞれがこの場所に合わせた新作や代表作を発表する。参加アーティストには蔡國強、村上隆、ソ・ドホ、インディゲリラ、ヘリ・ドノなど、アジアを代表する著名なクリエイターが名を連ねている。

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「直島新美術館」外観イメージ ©Tadao Ando Architect & Associates

展示内容と美術館の特徴

直島新美術館は地下2階、地上1階の3階建てで、4つのギャラリースペースやカフェ、屋外展示スペースを備えている。展示スペースは総面積約1,500㎡に及び、アーティストたちはこの広大なスペースを活用して作品を展示する。美術館の設計を手掛けたのは安藤忠雄で、美術館は直島の自然環境との調和を追求しており、建物自体がアートとしての魅力を放っている。また、直島新美術館では一部を除いて展示替えが定期的に行われ、訪れるたびに新しい鑑賞体験が得られるよう設計されている。屋内外の空間を活かした展示はアートと自然が融合する特別な体験を提供する。adf-web-magazine-naoshima -art-museum-artists-announced-2adf-web-magazine-naoshima -art-museum-artists-announced-3

福武財団と美術館の意義

福武財団名誉理事長の福武總一郎は「直島新美術館は35年以上にわたる活動の集大成」と述べており、この美術館を通じてアジアのアートが広く紹介されることを願っている。また、理事長の福武英明は「新美術館が地域のコミュニティとアートを結びつけ、新たな動きを生み出す場になることを期待しています」とコメントしている。adf-web-magazine-naoshima -art-museum-artists-announced-4

ベネッセアートサイト直島

ベネッセアートサイト直島は直島、豊島、犬島を舞台に、ベネッセホールディングスと福武財団が展開しているアートプロジェクト。瀬戸内海の自然や地域文化と現代アートを融合させ、他にはない特別な体験を提供することを目指し、アート作品との出会いや地元の風景、地域の人々との触れ合いを通じて、訪れる人々に「よく生きる」というベネッセの企業理念を感じてもらうことを目的としている。ベネッセアートサイト直島は、アートと地域が共に成長し続ける場所として、文化・経済・社会の発展に寄与し続けている。