妙顕寺、本法寺、妙覺寺を舞台に古美術から現代美術、現代工芸までが集結

CURATION⇄FAIR Kyoto実行委員会は、2026年11月6日から11月8日まで、京都・西陣エリアで「CURATION⇄FAIR Kyoto」を開催する。本年は会場を「大本山 妙顕寺」「本山 本法寺」「本山 妙覺寺」の三寺院へ拡大する。茶の湯、祈り、芸術の精神が受け継がれる歴史的空間を舞台に、古美術、工芸、近代美術、現代美術まで、時代や分野を横断する作品が集結する。11月5日は報道関係者と招待者のみの内覧会を実施する。adf-web-magazine-curation-fair-kyoto-1

作品との出会いと環境としての建築

京都の寺院を会場とする「CURATION⇄FAIR Kyoto」では、古美術、工芸、近代美術、現代美術を扱うギャラリーが集い、それぞれの視点から選び抜かれた作品を紹介する。2026年は、作品そのものだけでなく、作品が置かれる環境に焦点を当てる。均質な展示空間ではなく、時間を蓄積した寺院建築、刻々と表情を変える庭園、歴史的空間の空気感が作品と響き合う。会場となる妙顕寺、本法寺、妙覺寺は単なる背景ではなく、作品、ギャラリスト、鑑賞者を包み込むひとつの環境として機能する。歴史ある建築空間と庭園の中で、作品との思いがけない出会いを生み出す。

身体性を追体験する特別プログラム

本フェアでは、日本の生活文化に宿る「身体性」を追体験する特別プログラムも展開。庭園鑑賞、茶の湯、生け花、工芸は、かつて生活や自然の営みと深く結びついた身体的な経験だった。歴史的空間に実際に身を置き、五感を通じて文化と交わる体験を創出する。本山 本法寺では、国指定名勝「巴の庭」を望む特別な呈茶席を開催する。本阿弥光悦が作庭した庭を前に、裏千家と現代工芸作家による器が共演する。器は、大本山 妙顕寺で同時開催される「工+藝」京都 2026の出展作家による作品を予定している。

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本山 本法寺・巴の庭

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渉成園で開催されたCURATION⇄FAIR Kyoto 2025呈茶席の様子 撮影:柳原美咲

鷹峯エリアで展開する花会

本阿弥光悦ゆかりの鷹峯エリアでは、花人の杉謙太郎による「花会」パフォーマンスを開催する。会場は「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」と「しょうざんリゾート京都」。自然と調和するROKU KYOTOを起点に、紙屋川沿いの小径や日本庭園、通常非公開の茶室「玉庵」をめぐるように花会が展開される。また、通常非公開のしょうざん迎賓館「峰玉亭」では、参加者が季節の花を選び、自ら生ける「所望の花」を実施する。花との対話を通じて、それぞれの感性が表れる一期一会の体験となる。

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花人・杉謙太郎氏 撮影:奥山晴日

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しょうざんリゾート内の日本庭園に佇む茶室「玉庵」 撮影:奥山晴日

渉成園での庭園プログラム

名勝・渉成園でも多彩なプログラムを実施する。渉成園は真宗大谷派・東本願寺の飛地境内として、江戸時代初期に原型が築かれた庭園である。変化に富んだ景観は「十三景」と称され、茶会や詩歌の席を通じて文化が育まれてきた。会期中は、江戸時代のおもてなしを体験できる和舟遊覧や、庭師の視点で庭園を案内するツアーなどを予定する。フェア会場を離れ、京都の庭園文化に触れる時間を提供する。

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CURATION⇄FAIR Kyoto 2025 和舟遊覧の様子 撮影:柳原美咲

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CURATION⇄FAIR Kyoto 2025 庭園ツアーの様子 撮影:柳原美咲

オンラインと会場体験をつなぐ鑑賞モデル

2026年はオンラインコンテンツも拡充。作品解説、京都文化にまつわるレクチャー、美術史的な講義などを通じて、来場前後の鑑賞体験に厚みを持たせる。オンラインでの知的インプットと、会場での身体的体験を連動させることで、アートフェアを単発のイベントではなく、継続的な文化体験として設計する。

京都アート月間との連動

「CURATION⇄FAIR Kyoto」は、京都府と京都市が連携して実施する「京都アート月間」とも連動する。10月から11月にかけて京都市内各所で開催されるアートイベントを一体的に発信し、秋の京都の回遊性を高める取り組みとなる。同時期には国際的アートフェア「Art Collaboration Kyoto」も開催予定で、国内外から訪れる来場者に多様なアート体験を提供する。adf-web-magazine-curation-fair-kyoto-15

同時開催の現代工芸展「工+藝」京都 2026

大本山 妙顕寺では、現代工芸展「工+藝」京都 2026も同時開催。本展は日本各地で受け継がれてきた伝統工芸の技術や精神性と、現代作家による表現が交差する工芸展である。豊臣秀吉ゆかりの地としても知られる妙顕寺を舞台に、器や花器をはじめとする工芸作品を紹介し、工芸の新たな価値や可能性を国内外へ発信する。出展予定作家には、隠﨑隆一、関島寿子、土屋順紀、前田正博、三上亮、十三代三輪休雪、山村慎哉ら招待作家に加え、浅井康宏、伊藤秀人、内田鋼一、スナ・フジタ、橋本雅也、ミヤケマイ、牟田陽日、留守玲、和田的ら推薦作家が名を連ねる。

「CURATION⇄FAIR Kyoto」開催概要

会期2026年11月6日(金)から11月8日(日)まで
時間11:00〜18:00 ※8日は17:00まで
URLhttps://tinyurl.com/mpj2s5k4