古美術・近代美術・現代美術・工芸を「観て」「買える」

CURATION⇄FAIR Tokyo」が2025年2月1日(土)から2月24日(月・祝)まで開催される。メイン会場はkudan house、そのほかサテライト会場としてザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町/ラグジュアリーコレクションホテル赤坂プリンスクラシックハウス九段会館テラスにおいて展開される。本イベントは展覧会(2月1日~16日)とアートフェア(2月22日~24日)の二部構成となっており、展覧会を通じて美術作品への理解を深めるとともに、アートフェアでお気に入りの作品を実際に購入できる。

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CURATION⇄FAIR Tokyo 2024「Art Kudan」展示風景

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CURATION⇄FAIR Tokyo 2024「美しさ、あいまいさ、時と場合に依る」展示風景 撮影:苅部太郎

メイン会場となるkudan houseで開催される展覧会にはキュレーションを遠藤水城、兼平彦太郎、岩田智哉が担当、それぞれの視点を通じた展示を楽しめる。アートフェアには古美術 柳、しぶや黒田陶苑、中長小西、ANOMALY、MISAKO & ROSEN、TARO NASU、WAITINGROOMをはじめ、日本美術を牽引するギャラリーが出展。サテライト会場のザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町/ラグジュアリーコレクションホテルでは古美術と現代美術による展示が行われ、赤坂プリンスクラシックハウスでは、音楽のインスタレーションが展開される。

入場には展覧会とアートフェアに入場できる「VIP Pass」や「Set Pass」が用意されており、前売券も12月11日(水)より早割価格で専用チケットサイトで発売開始される。

出展ギャラリー

ANOMALY/HAGIWARA PROJECTS/ギャラリー広田美術/KANEGAE<KOGEI Next>/小山登美夫ギャラリー/MA2Gallery/MISAKO & ROSEN/中長小西/TARO NASU/しぶや黒田陶苑/ギャラリー 志/瞬生画廊/東京画廊+BTAP/Wa.gallery/WAITINGROOM/古美術 柳  ほか

参加キュレーター

遠藤水城

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1975年札幌生まれ。キュレーター。2004年、九州大学比較社会文化研究学府博士後期課程満期退学。art space tetra (2004年・福岡)、Future Prospects Art Space (2005年・マニラ)、遊戯室 (2007年・水戸)などのアートスペースの設立に携わる。 2005年、若手キュレーターに贈られる国際賞「Lorenzo Bonaldi Art Prize」を受賞。2007年、Asian Cultural Councilフェローとして米国に滞在。2017年、ヴェトナムはハノイに新しく設立されたVincom Center for Contemporary Artの芸術監督に就任。国際美術評論家連盟会員。京都造形芸術大学客員教授。

兼平彦太郎

キュレーター。近年の主な企画やプロジェクトに『Kairanban #1』(2024、Keijiban、オリヴィエ・ミニョンとの共同編集)、恵比寿映像祭2024「月へ行く30の方法」(2024、東京都写真美術館、共同キュレーター)、「至るところで 心を集めよ 立っていよ」(2022、SCAI PIRAMIDE / Yutaka Kikutake Gallery、東京、ゲスト・キュレーター)など。このほか、インディペンデント・パブリッシャーとしてジェイ・チュン & キュウ・タケキ・マエダ、増本泰斗、岩間朝子、高見澤ゆうなどのアーティスト・ブックやzine、印刷物の企画・発行も手がける。

岩田智哉
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Photo by Linda Bujoli

1995年愛知県生まれ、キュレーター。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。キュラトリアル・スタディーズを研究する一方、広く人間を超えた他者との理解(不)可能性について展覧会実践を通して模索。また、アジア各地のローカルのアートシーンにおけるオルタナティヴとインスティテューションのダイナミズムについてのリサーチを行う。2022年4月より、キュラトリアル・スペースThe 5th Floorのディレクターを務める。また、「Gwangju Biennale Academy International Curator Course」(光州、2024年)、「2024 Workshops for Emerging Arts Professionals: New Flows」(Para Site:香港、2024年)等の国際的なプログラムやシンポジウムに参加。

会場

有形文化財である近代建築物と現代を象徴する先進的な会場を巡り、来場者に懐かしさと非日常が混ざり合った体験を提供。「東京らしさ」を楽しみながら「キュレーション」が生み出す革新的な発想や表現で、アートシーンと地域が一体し、活性化していくことを目指す。

kudan house <展覧会・アートフェア会場>

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登録有形文化財である「旧山口萬吉邸」をリノベーションした会員制のビジネスイノベーション拠点。日本を代表する3人の建築家(内藤多仲、木子七郎、今井兼次)によって建てられたこの邸宅は、美しい曲線を施したデザインと鉄筋コンクリートの黎明期の代表作として、日本の歴史に名を刻む名建築。普段は一般公開されていない重厚かつ繊細な佇まいの歴史的空間で、アーティストの創造性と対話し新たなインスピレーションを得る、特別な「時間」となる。

ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町/ラグジュアリーコレクションホテル<サテライト展覧会会場>

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地上約180mから都心の眺望とともに豊かな自然とアートを感じさせるデザインと、ラグジュアリーな空間が広がるプリンスホテルの最上級ホテル。マリオット・インターナショナルの最上級ブランド「ラグジュアリーコレクション」に東京で唯一加盟。「フォーブス・トラベルガイド 2024」のホテル部門において、4年連続最高ランクの5つ星を獲得。自然光が降り注ぐ地上約180m36階に足を踏み入れた瞬間から、絶景とアートが融合した特別な空間が広がる。

赤坂プリンス クラシックハウス<サテライト展覧会・レセプション会場>

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赤坂・紀尾井町でひときわ美しい存在感を放つ洋館。1930年に旧李王家の邸宅として建設され、その後「赤坂プリンスホテル旧館」として長年多くの人に親しまれ、2011年に東京都指定有形文化財に指定された。大規模な保存改修工事を経て、2016年に「赤坂プリンス クラシックハウス」として新たな歴史を歩みはじめた。通常時は見ることができない2階の寝室や書斎・談話室などプライベートな暮らしの空間を軸に設計された同館で特別なひとときが楽しめる。

九段会館テラス<トークプログラム会場>

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1934年(昭和9年)に軍人会館として竣工し戦後は劇場、宿泊施設、宴会場として長く愛されてきた旧九段会館。その一部を保存・復原すると共に、解体部分に地上17階地下3階の新築棟を増築し、2019年には保存部分が登録有形文化財に登録されている。九段会館テラスでは、人々の心に刻まれた九段下の風景を守りながら、「健康」と「安心・安全」をテーマに新しい働き方を実現する次世代型オフィスを実現している。

「CURATION⇄FAIR Tokyo」開催概要

会期2025年2月1日(土)〜2月24日(月・祝)
会場kudan house
ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町/ラグジュアリーコレクションホテル
赤坂プリンス クラシックハウス
九段会館テラス
URLhttps://curation-fair.com/
チケットhttps://curationfair.square.site/