ケベック大学の学生がリフォードガーデンの川、庭園、水路を表現した香りの旅を創作

ケベック大学モントリオール校（UQAM)のイベントデザイン大学院（DESS）プログラムの学生であるアン・ベルナール、マリアンヌ・ドゥメルス、ルー・マルシェの3人は、香水に使用されるアブソリュからインスピレーションを受け、リフォード・ガーデンを取り巻く風景の香りめぐる旅を創出。UQAMのパスツール広場で2022年10月16日まで展示されているマルチセンサースタイルのインスタレーション「美しい庭園」を発表した。

Photo credit: Nathalie St-Pierre

9つの嗅覚スナップショット

香水に使用されるアブソリュからインスピレーションを受け、リフォード・ガーデンを取り巻く風景の香りを、川、庭、川の3つのパートに分けて香る旅を創り出した。毎日午前11時から午後7時まで、モントリオールのラテン地区の中心にあるUQAMのパスツール広場で、想像力を刺激するように慎重に設計された、記憶に残るカプセルとなる9つの香りのブレンドが拡散される。このインスタレーションは3つの島から構成されており、それらに対応する水路のルートを垂直に抽象化することでイメージされている。デザイナーチームはミティス川の曲がりくねった流れ、セントローレンス川の緩やかなカーブ、そしてリフォードガーデンを横切る小川の流れなど、リフォードガーデン周辺の地形を再解釈している。

The installation is made up of three distinct islands, imagined by the vertical abstraction of the route of the waterways that correspond to them. The team of designers has reinterpreted the terrain around the Reford Gardens: the winding course of the Mitis River, the gentler curve of the shore of the St. Lawrence and the course of the stream that crosses the Reford Gardens.
Photo credit: Nathalie St-Pierre

Materials gleaned from nature embedded in concrete form a unique terrazzo. The copper details recall the old stills and vats used in the past for the distillation of perfumes.
Photo credit: Nathalie St-Pierre

Materials gleaned from nature embedded in concrete form a unique terrazzo. The copper details recall the old stills and vats used in the past for the distillation of perfumes.
Photo credit: Nathalie St-Pierre

UQAMについて

カナダで唯一、あらゆる芸術分野のコースを提供する大学であり、国内最大のフランス語コミュニケーション・トレーニングセンターでもある。革新的で独創的なUQAMは、モントリオールの社会経済、科学、文化の発展に寄与している。毎年、学生たちは儚い建築インスタレーションやモントリオールの主要フェスティバルで展示されるクリエイティブなプロジェクトを通じて、公共空間を変貌させている。

リフォードガーデンについて

カナダ国定史跡およびケベック州遺産であるリフォード庭園は、ガスペおよびセントローレンス下流域を訪れる人は必ず立ち寄る場所。60年にわたり文化的空間であり、観光地でもあるリフォード・ガーデンズは、訪れる人に自然との触れ合いによる癒しと革新的な体験を提供する象徴的な景観となっている。セントローレンス川とミティス川の合流点に位置し、冒険的な園芸家であるエルシー・レフォードによって1926年から1958年まで設計され、北米の最も有名な庭園の一つ、世界の名園トップ150に挙げられている。1999年以来、ハイドロ・ケベックは、この庭園の主要スポンサーとなる。