芹沢高志 著 『別府』発刊

環境計画からアートの現場に越境し、幾多のプロジェクトを実践してきた芹沢高志が虚実織り交ぜ綴った『別府』が、2020年11月20日 より発売。別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」のコンセプトブックとして刊行された『別府』に一部修正を加え、装い新たに刊行される。adf-web-magazine-new-book-beppu-takashi-serizawa-1

本書はアートの力でその土地や環境の秘められた可能性を解放するプロ ジェクトを国内外で展開してきた芹沢高志が、ディレクターを3度務めた別府を舞台に、虚実織り交ぜ綴った、芸術とまち、芸術と環境を巡る思考の旅の軌跡。淡く瑞々しい、時に魔術的で猥雑な別府の風景。ふいに呼び覚まされる、映画のワンシーンや書物のことば、旅の記憶や手掛けたプロジェクトのエピソード。次第にゆっくりと「わたし」のなかに、芸術とまち、芸術と環境の関係、その意義や可能性が形を成していくその過程を、丁寧に描き出す。

推薦のことば

映画「マルコヴィッチの穴」を彷彿とさせる。感性への扉。

南川憲二(現代アートチーム目[mé])

こんなふうに、そこに行きたくなったことはない。

ナガオカケンメイ(デザイナー、D&DEPARTMENTディレクター)

これほどセンシュアルな旅への誘いがあっただろうか。
湧き上がる雲のような知性が露結して、ポタポタと頭のうえに落ちてくる。ああ、気持ちがいい。
人がなぜ芸術のまわりに集まってくるのか、どうすれば人と人とが幸せを共有できるのか。答えはぜんぶここにある。

港千尋(写真家、著述家、Art Bridge Institute ディレクター)

著者プロフィール

芹沢高志
環境計画家、アートプロジェクト・ディレクター、P3 art and environment 統括ディレクター

1951年生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科卒業後、磯辺行久、ハーヴィ・シャピロによって設立されたシンクタンク、リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計画に参加したことから、89年にP3 art and environmentを開設。99年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアートや環境関係プロジェクトを展開。

『別府』書籍概要

著者芹沢高志
仕様ソフトカバー/四六判変型/192頁
価格1,600円+税
発行日2020年11月20日 
発行ABI+P3
ISBNコード978-4-904965-13-9
URLhttps://www.abip3publishing.org