アーティスト久村卓による新作個展「ワンポイント・スカルプチャーズ」がGALLERY ROOM・Aにて開催
コマーシャルギャラリー「GALLERY ROOM・A」では、2021年8月28日より、久村卓による新作個展「ワンポイント・スカルプチャーズ」を開催する。ハンドメイドからDIYクラフトまで、美術の周縁の技法や素材を用いた作品を制作する久村の新作を展示する本展では、宿泊者限定の音声ガイドが聴ける客室展示とあわせて楽しむことができる。なお、展示作品は8月28日8:00よりArtSticker限定で販売される。
※客室展示の鑑賞には、KAIKA東京HPより宿泊予約が必要
GALLERY ROOM・Aは、インディペンデントキュレーターの青木彬とアートプラットフォーム「ArtSticker」との共同運営で、定期的に企画展を展開。年齢やジャンルにとらわれず、国内外で活躍する様々なアーティストを紹介し、Artistの個展(ROOM)を発表していくコマーシャルギャラリー。
今回の展示会では、量産を前提として複製される商品を「一点もの」へと変えるハンドメイドのモチベーションが反映されている。和製英語である「ワンポイント」というキーワードによって軽快に繋がっていく久村の作品は、普段の物を見る視点を細やかにずらすことで鑑賞者にちょっとした気づきを与えてくれる「ワンポイント・アドバイス」のようなものである。
久村 卓(Taku Hisamura)について
久村卓は、1977年東京生まれの美術家。2001年、多摩美術大学彫刻学科卒業。2003年、偶然聞くことになった藤堂塾の講義に感化され、発表活動を開始。刺繍から溶接までDIY的な技術を駆使して台座や椅子などの構造物を作ることで、美術制度の側から作品を成立させようと試みている。作品の多くは洋服や家具など日用品を用いるが、機能を無化するレディメイドではなく、本来の機能を奪うことなく作品化される特徴がある。代表作である「PLUSシリーズ」は、洋服に縫いつけられた「ワンポイント」のロゴマークの周辺に台座や展示空間を縫い足すことでロゴを美術作品に見立てた作品。また、椅子の脚を彫刻して不安定にしながらもギリギリ家具としても成立させようとする「Balanceシリーズ」は、物体が自立するために欠かせない足元の一点(ワンポイント)へ着目している。
近年の主な展覧会に、「虚構のはずれ/On the Verge of Fiction」 (關渡美術館、台北、2019年)、「169.8cm」(アートラボはしもと、相模原、2018年)、「道後オンセナート2018」(道後温泉及びその他周辺エリア、2018年)などがある。
久村卓 個展「ワンポイント・スカルプチャーズ」開催概要
会期 | 2021年8月28日(土)〜9月26日(日)ま |
会場 | GALLERY ROOM・A(KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 1Fストレージ) |
営業時間 | 08:00〜23:00 |
観覧料 | 無料 |
休館日 | 会期中無休 |
公式HP | https://bit.ly/3fX6FIY |