2,000作品超の情報を掲載 街中のアート作品をいつでも検索可能に
アットアートは2022年6月13日(月)に2,000件を超えるパブリックアートのデータベースサービス「Public Art Database(β)」をリリースした。パブリックアート情報に特化したデータベースとしては国内最大級となる「Public Art Database(β)」では、日本全国のパブリックアートの作品データ、位置情報をアーカイブしたアート作品のデータベースが提供される。これにより旅行・観光やアート巡りなどの街中イベントに活用でき、観光資源の発掘による地域活性化や後世への芸術文化の継承に寄与することを目指す。
パブリックアートについて
パブリックアートは1970年代頃より日本全国の街中や駅など公共空間に設置された彫刻、壁画などを指す。しかし発表当時は注目された作品もその後は地域の関心が薄れ、誰が何の目的でつくられたものなのか知られていないものも多く、経年劣化によって汚れていたり維持管理がなされていなかったりする作品もあるのが現状であった。
アットアートについて
公共空間に設置された誰もが気軽に見られるアート作品「パブリックアート」の利活用と普及を目的に、アットアートが2021年11月に設立。すべての人にとってアートを身近な存在にすることをビジョンに掲げ、以下3つのミッションを実現するために活動する。
1.未来のためのアーカイブ
現存するすべてのパブリックアート作品を未来の人類にとっての共有資産とするためにでデジタルアーカイブを主な手段として遺していくための研究を行なう。
2.今を生きる人のためのキュレーション
現代を生きるすべての人がアクセス可能な共有の資産にするためにイベントや情報発信を通じて現存するパブリックアートの存在を知ってもらう機会をつくる。
3.全ての人が創り手となるパブリックな存在に
データベースを誰もが自由に利用できるように公開することによって、公共物としてのアートをマテリアルやメディアとして広く使えるようにし、誰もが創り手になれる開かれた世界をつくる。
Public Art Database(β)
日本国内に存在するパブリックアート作品を検索できるデータベース。作品の設置された位置情報をマップとして公開し、作品名や作家名、設置年や場所などの条件で検索することが可能。
今後の展開
今後も全国のパブリックアート作品の情報をアーカイブし、地域振興を目的としたマップ制作により芸術祭、アートイベントとの連携にも取り組んでいく予定。さらに、パブリックアートの新たな利活用として広告メディア(OOH)での利用等も検討していく。Web3.0時代のアートプラットフォームの実現を目指すべく、一過性で終わらないためにNFTを用いたパブリックアートの持続的活用方法の模索、地域のアート情報共有に特化したDAO(分散型自律組織)コミュニティーの運営も予定している。