実験と共創により生まれるアート空間
ブランドやクリエイターの成長を支援するqutoriがドイツ・ベルリンを拠点に活動するパフォーミング・アーティスト / 振付家の菅原圭輔と共にアートイベント『ЯeSpiration』を企画、2023年12月16日(土)から17(日)に表参道・AQspaceにて開催する。都心での開催を通じて、「生のアート鑑賞体験」の創出を目指す。
様式の多様化と間口の広がりが進む反面、五感を超えて感じ得る生のアート体験の割合は相対的に減少しているように感じられる昨今を鑑み、当日の会場は、さまざまな表現がせめぎ合い身体感覚を持って没入できる状況を実験的なプログラムで編成。比較的敷居が高いと考えられるアート表現に対し融和的なアプローチとして「ボーダーレス」という概念を中核に据え、映像・写真・立体といった多様な媒体が混在する実験的な空間で、アーティストと鑑賞者に生まれるオープンな関係性を構築する。
また、本企画のテーマである「ЯeSpiration」は、近年起こっているさまざまなカタストロフィ(悲劇的な出来事)により、芸術作品にも明確な動機や社会性が求められる局面が多く見られることから発案。アーティストがどのような選択をして社会の中でサバイブしていくのか、といった問いから Re "再び"と Spriration "呼吸"を組み合わせたメインコンセプト「ЯeSpiration」が構想された。参加アーティストはそれらの問いに対して異なる視点から解釈を行い、幅広い表現で鑑賞者にプレゼンテーションを行う。
視覚芸術作品の展示
写真・映像・インスタレーション
表参道で開催される本展示では、監修アーティストとプログラムディレクターが選定した6人のアーティストによる作品が展示される。作品鑑賞の余白を咀嚼できるよう小さなカフェスペースも併設。
ボーダーレスに生じるパフォーミングアーツ
音楽、身体表現を一度に愉しむ
予測不能なスポットで幕を開けるステージ。インスタレーション×パフォーマンスなど、多様かつ実験的な局面が続く。2時間に及ぶパフォーマンスが終わった後も、ステージに残る余情を愉しむための場を設けられる。
参加アーティスト / Exhibition
Keisuke Sugawara
Keisuke Sugawaraは東京生まれ、ベルリン在住の身体表現者兼振付家。アラスカで舞台芸術を学び、2011年よりダンサーとして活動を開始。2017年よりドイツに活動拠点を移す。以降振付家として、ドイツ・デンマーク間で勢力的な創作活動を行う。 2019年第6回エルビル国際演劇際(イラク)へ招致され、『虚無の人。灯りを持つ人。(邦題)』を公演する。2021年Fonds Darstellende Künste(ドイツ連邦政府文化振興基金)の助成対象アーティストに選出され、研究プロジェクト『Partitur』を発足。同年EU・ジャパンフェスト日本委員会及び、デンマーク王国大使館協力の下『空谷の跫音』を東京で発表。2023年Japonijos dienos Kaune WA(リトアニア)のゲスト・アーティストに選出され、フェスティバル招致作品として『(un)gehört』を発表。2024年欧州文化首都#Tartu2024(エストニア)の公式プログラムに選出され、横尾ルッタス紫苑とのコラボレーション作品『Peal kiri peal』を現地で発表予定。mellem to 主宰。
井口雄介
井口雄介は1985年カナダ生まれ。2008年武蔵野美術大学建築学科卒業、2010年同大学大学院彫刻コース修了。2013年同大学大学院博士後期課程修了博士(造形)。2023年富山県入善町発電所美術館個展 「ANEMOI」 2023年福井県金津創作の森美術館個展アートドキュメント2023「Site-Sight-Scape」 2022年六本木アートナイト2022「KALEIDO-SCAPE」 2019年松戸アートピクニック2019招待作家 2018年ふなばしアンデルセン公園こども美術館個展「Hello New World~いつもの世界を新しく」 2017年六甲ミーツアート2017招待作家「六甲富士」 2016年おおさかカンヴァス選出展示 「KALEIDO-SCAPE」 2016年グランシップアートコンペ グランシップ賞 2009年岡本太郎現代芸術賞入選(以後2013,2017,2019年の計4回)。
cagome
cagomeは海と山に囲まれた丘で生まれ育つ。京都在住。2022年京都芸術大学情報デザイン学科卒業。卒業制作では、カミングアウトをテーマにした「クローゼットから出てきた私たちと、その目撃者」を発表。2022年 広告代理店のグラフィックデザイナーとして入社。2023年展示 「灯台を聴く」京都。
ninanomura
2023 A room / Gallery TK2 Solo, Heartbeat / Issuing Gallery, Shenzhen, China, RO Plastic Prize 2023 Finalists Exhibition / Rossana Orlandi Master Gallery, Milano, Italy, Immortal Garden / iwao gallery Solo, ART NAGOYA 2023 / Jill d'art Gallery, Now You Know! vol.2 / Whimsy Works, Taipei, Taiwan 2022, Figgy Pudding / Jill d'art Gallery, Shibuya Art Awards 2023 selected, Designart Tokyo 2022 / Hibiya Okuroji U30 Prize Solo, A D D / Katsuya Susuki Gallery, SICF22 Winners Exhibition / Aoyama Spiral, Life with Art / Art Room Kikakusitsu, Nina Nomura Exhibition / Rise Gallery Solo 2021, SICF22 / Aoyama Spiral MIKIKO Prize. Nina Nomura.
nomomi
2019工芸都市高岡クラフトコンペティション2019 グランプリ受賞。2019 "Anything / Anywhere"( Thailand )、2019 Marzee International Graduate Show( Netherland )、 2019 Solo Exhibition "冬霞‒ Fuyugasumi -" 、2020 Will - それぞれの情景 - 2021 "Beauty and Wonder" ( Spain / Swiss / Portugal ) 、2021 New Jewelry TOKYO 2021 2022 "Devotional Jewellery" ( Italy / Spain )、2022 CLUSTER CONTEMPORARY JEWELLERY FAIR( UK ) 、2022 "Pendant" ( Japan / Germany / Poland )、 2023 "Missing Memories" ( France / Germany / Spain ) 、2023 第6回 装身具展 2023 Tincal lab Challenge 2023- Jewelry and Travel - ( Portugal )。nomomi.
Max Levy
Max Masahiro Levyはドイツ・フランクフルトを拠点とするムーブメント・アーティスト。ダンス、振付、サウンドデザイン、テクノロジーを織り混ぜた多ジャンルにわたるコラボレーションを行う。サンフランシスコ・バレエ団で学んだのち、アメリカン・レパートリー・バレエ団とシャーロット・バレエ団でバレエダンサーとしてのキャリアをスタートさせ、ニュルンベルク州立劇場で何シーズンにもわたりコンテンポラリー・ソリストを務める。振付および作曲を手掛けた作品は、Künstlerhaus Mousonturm、saasfee*pavillon、Roxy Ulm、Eisfabrik Hannover、ニュルンベルク州立劇場、PAFBerlin、Freier Tanz-im-Delta Festival、Gdansk Dance Festivalの協力のもと公演されたほか、第32回ハノーファー国際振付コンクール、ロッテルダム国際デュエット振付コンクール2019ではファイナリストに選出された。STL Tallinn(MODINA Networkメンバーとして)、Künstlerhaus Mousonturm、ダルムシュタット州立劇場、Tanzplattform Rhein-Main、ChoreoLab Ulmのレジデント・アーティスト。直近ではChoreographic Coding Lab Köln 2023に参加。映像作品はTANZAHOi Hamburg、Moovy Festival、Future Dance Festival、Rollout Macao Film Festival、Gießener Auftritteで上映された。現在は、国際的なアーティストとして活動を続け、振付に加え、作品に関連した音楽やビジュアル・アートを制作している。
参加アーティスト / Performance
DANCE PJ REVO(出演者:榎本結衣、椛島一、菊永沙紀、坂口友紀恵、山本耀、田村興一郎)
田村興一郎(企画・振付・演出・構成・宣伝美術)によるプロデュース公演カンパニー DANCE PJ REVO。 固定メンバーを構えず、枠組みのない常識外れで自由なダンスチームの取り組みを目指している。主に”田村の止まらない創造力を吐き出すための場所”として機能している。作品制作以外にも一般公募企画の「誰でも振付家になれるワークショップ身体美術館」など独自に発案した事業を展開。モットーは「限りある空間に限りない地平線を描くことで起こす革命」。
the Wisely Brothers
真舘晴子(Gt.Vo)、和久利泉 (Ba.Cho)、渡辺朱音(Dr.Cho)からなるスリーピースバンド the Wisely Brothers。2022年11月に5公演のUKツアー「THINK WISELY」を敢行。オルタナティブかつナチュラルなサウンドを基調とし、その場の空気を取りこんだ即興なども交えた実験的なライブスタイルにも挑戦している。
Keisuke Sugawara(出演者:清水祐紀凪、波潟希美、山岸詩音、なかじまゆり)
我々が日常で便宜上、カテゴライズしている感情(その中でも特に怒りの感情)について着目し、その認識の在り方を探る。個々の経験や見解を基に異なる視点から、感情の多面性についてリサーチし、社会の中では現れづらい人の内面を身体を用いて視覚化する。
Ikumi Otsuka
日本大学芸術学部演劇学科洋舞コースを卒業。 卒業後、赤い絨毯を使った『It isn't a story about war.』が「ダンスがみたい!新人シリーズ15」にて〈オーディエンス賞〉を受賞。 国際交流基金の企画で『謝歌』をベトナムで上演するなど独自の身体性を活かしたソロ作品の創作にも力を入れる。 また「ダンスがみたい!20病める舞姫を上演する。」の企画で発表した作品が 「HOTPOT東アジア・ダンスプラットフォーム」に推薦されるなど活動の幅を広げている。 現在は梅田宏明のもとで動きのメソッドであるKinetic Force Methodを学びながらリサーチメンバーとして活動中。Ikumi Otsuka.
「ЯeSpiration」開催概要
会期 | 2023年12月16日(土)・12月17日(日) |
会場 | AQspace 表参道 |
料金 | 公式サイトよりチケット購入要 |
URL | https://tinyurl.com/cs64wkfe |