アート・グリーン・ファニチャーのサブスクサービスを展開する新会社「KADOWSAN」

DAISHIZENThe Chain MuseumPARTYの3社は、可動産であるアート・グリーン・ファニチャーによって、創造的な場を提案・提供するサブスクサービスを展開する新会社「KADOWSAN」(かどうさん)を立ち上げた。全国の商業施設・オフィス空間などを「可動産」でキュレーションする。adf-web-magazine-kadowsan-1

「KADOWSAN」が考える「可動産」が果たす役割

時代の変化によって、オフィスや施設の空間に対する考え方や価値、必要なモノが見直されるなか、そこから今の生活・働き方に合った「KADOWSAN」のコンセプトが生まれた。adf-web-magazine-kadowsan-2

外装・内装などの「不動産」が土台として存在し、装飾的な役目としての家具を考える従来のスタンスに対し、アート・植物・家具を中心とする「可動産」によって身軽に創造的な空間をつくるという考え方が「KADOWSAN」である。さまざまな働き方が浸透してきて、オフィスなどの位置付けに変化がおきたことで、内装などの不動産のコストを減らすための「可動産」による空間づくりのニーズが生まれたのである。adf-web-magazine-kadowsan-3

コンセプトメイキングからインストールまで経験豊かなプロフェッショナルが集結し、アート・植物・家具を組み合わせた空間プロデュースを手掛ける「KADOWSAN」は、働く空間から、憩いの場まで、経済合理性を考えた「可動産」空間を提案する。adf-web-magazine-kadowsan-9

アート×グリーン×ファーニチャー

アート:美意識、知性、文脈。同じ時代に生まれた作品ならではの刺激と迫力。具現化された熱量が、空間にイマジネーションをもたらす。

グリーン:自然だけが有する圧倒的な情報量。空間を整え、脳をニュートラルに。人間が本来持つ直感を呼び覚まし、知的生産性を高める。

ファーニチャー:数は必要なだけ、機能も無駄なく。柔軟で迅速な変更が可能な家具たち。モノに縛られることなく、経営にスピードと柔軟性を。adf-web-magazine-kadowsan-5

創業メンバー

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左より:齊藤 太一、伊藤 直樹、遠山 正道

齊藤 太一

造園家・グリーンディレクター(KADOWSAN共同代表)、DAISHIZEN代表取締役

1983年生まれ。岩手県出身。造園家。高校在学中から独学で造園を始める。都内の園芸店を経て、2011年 DAISHIZEN設立。自然と建築と人との調和を目指した造園を得意とし、建築のコンセプト段階よりプロジェクトに参画。有名建築家と様々なプロジェクトを多数進めている。グリーンディレクションやランドスケープデザインなど植栽の第一人者として多くの案件を手がける。

伊藤 直樹

クリエイティブディレクター(KADOWSAN共同代表)、PARTY代表取締役

クリエイティブディレクター / アーティスト / 起業家。2011年、ナラティブとテクノロジーで「未来の体験」をつくるクリエイティブ集団「PARTY」を設立。『WIRED』日本版クリエイティヴディレクター。京都芸術大学情報デザイン学科教授。23年4月開校予定の私立高等専門学校「神山まるごと高専」カリキュラムディレクター。The Chain MuseumやStadium Experimentなどの事業も行なう。アート作品に日本科学未来館の常設展示「GANGU」、森美術館「未来と芸術展:2025年大阪・関西万博誘致計画案」など。受賞歴はグッドデザイン賞金賞、メディア芸術祭優秀賞、カンヌライオンズ金賞など国内外で300を超える。

遠山 正道

The Chain Museum代表(KADOWSAN取締役)、The Chain Museum代表取締役、スマイルズ代表取締役

1962年東京生まれ。2000年株式会社スマイルズ設立。Soup Stock Tokyo、Pass The Batonなど多数ブランドを展開すると共に、2015年より越後妻有大地の芸術祭、瀬戸内国際芸術祭などに檸檬ホテルなどの作品を出展。2021年 東京ビエンナーレ招聘。現在は、街に開放されたミュージアム「The Chain Museum」、アートの新たなるプラットフォーム「ArtSticker」などを展開している。