18名の女性作家が参加する企画展「Being -Mom is a Woman-」開催

東京・新宿のアートギャラリー「√K Contemporary」にて、現代人と芸術作品の在り方や存在を追求し、未来へと語り継ぐ新たな企画展「Being」の第一弾「Being – Mom is a Woman –」が、2023年4月29日（土・祝）から5月27日（土）まで開催される。戦中・戦後から若手、国内外のアーティスト約18名が集結する。

√K Contemporaryでは、今のアートシーンを次世代につなげ、人類の痕跡を芸術という形で未来に残すというコンセプトの元、様々なアーティストの個展やグループ展を開催してきた。この度始動する企画展「Being」は、そのようなギャラリーの根幹にある思想を基軸に各回ユニークなキュレーションをしていく企画展シリーズとして、様々なアーティスト達の作品群を通して私たちの「今」を「未来」につなげていく。

山田 彩七光 「One」（2020） 映像インスタレーション（2分53秒）、ミクストメディア

本企画展シリーズの記念すべき第1回目は「Mom is a Woman」として、戦中・戦後から若手、国内外の女性アーティスト約18名のグループ展を開催する。出展アーティスト達は、ジャンルや時代、国、文化を超え、生物学的な女性という性を認識しつつも社会的な性に捉われることなく、自由な発想と創造性をもって個々のアイデンティティをカタチにし、自分の存在を個として発信する姿勢を作品に昇華させている。そこには内省し、自己を洞察する高い意識とともに、常に個に戦いを挑む強さや、作風や表現は異なりつつも、表層にとらわれない女性作家達の美しく尊い姿勢が内在するのだ。世代や文化の違う彼女たちがこの時代において、居合わせた一つの場を共有するとき、どういったシナジーを起こし、何が生まれるのか。

世代、ジャンル、国境、文化を超えた多様な女性作家たちが集結

日本国内だけでなく、ドイツやブラジル、台湾、韓国といった海外のアーティスト達まで多種多様な背景、ジャンルの作家たちの作品が3フロアにわたって展示される。

出展作家（予定）

芥川（間所）紗織、内田江美、桂ゆき、田口るり子、田部光子、張静雯（チャン・ジンウェン）、洞山舞、堀えりぜ、松本陽子、三上晴子、峰村リツ子、八木夕菜、山田彩七光、渡辺志桜里、Carol Chediak、Cornelia Thomsen、Ha Haengeun、Sohyun Park　ほか

内田江美 「Trace-64」 Oil and charcoal on canvas, 116.7×116.7cm

インスタレーションや映像作品から写真、彫刻や絵画まで、多様なジャンルの作品展示

√K Contemporaryの地下から２Fにかけて、絵画作品やインスタレーション、写真、立体作品等、幅広いジャンルの作品群を展示し、様々な作家たちの多様な表現を楽しむことができる。

張静雯（チャン・ジンウェン）「扉の向こう」 (2021) Ink, Suihi-enogu(mud pigments), Iwa-enogu(mineral pigments), kumohada hemp paper, 116.7×91cm

三上晴子のインタラクティブアート作品「Eye-Tracking Informatics」特別展示

2015年に53歳という若さで惜しくも急逝したメディアアーティスト、三上晴子の「Eye-Tracking Informatics」を特別展示。2011年に山口情報芸術センター［YCAM］で制作・発表された本作品は2019年のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]での展示以降、東京で初の展示となる。「視ることそのものを視る」というコンセプトの元に制作された本作は、鑑賞者の視線の軌跡を三次元仮想空間内に可視化していくインスタレーション作品。本作は、5月中旬より展示予定。

三上晴子「Eye-Tracking Informatics」（2011年）撮影：古屋和臣　写真提供：山口情報芸術センター［YCAM］

会期中、日本酒スタイリスト・食文化研究家として活躍する手島 麻記子（彩食絢美　代表取締役社長）をコーディネーターに迎え、日本酒とアートを融合したイベントが開催される。出展作品や作家にインスパイアされた日本酒や現在活躍する女性杜氏の醸す日本酒をはじめとしたセレクションをテイスティングをしながら、本展出展作家たちの作品とストーリーを楽しむイベント。日時その他詳細については、本展Webサイト及び√K Contemporaryの各種SNSにて告知予定。