ゼロ・ウェイストセンター WHY

ゼロ・ウェイストの町、徳島県勝浦郡上勝町に、リサイクルごみ集積場の「ごみステーション」、「くるくるショップ」、「HOTEL WHY」、「セミナールーム」、「ラボ」から成る環境型複合施設、上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHYが2020年4月25日(土)にオープンする。ブランディング・クリエイティブプロダクション・エクスペリエンスデザインはトランジットジェネラルオフィス、建築デザインは中村拓志&NAP建築設計事務所が担当した。

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上勝町が2003年日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした以降、上勝のごみステーションには日本だけではなく世界中から環境問題に興味を持った方々が視察に訪れた。上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHYでは、住民配慮の環境整備に加えて、より多くの人々にゼロ・ウェイストに対する取り組みを知り、体験することが可能な環境型複合施設機能を充実。今後は環境教育の場として活用される。上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHYは標高700m以上の山地に覆われ、深い渓谷を成す絶景を望む場所に位置しする。ゼロ・ウェイストの理念を体現するため、上勝町で伐採された杉材や不要になった具や家具などを活用し、大量消費・大量生産社会と一線を画す建築を目指す。

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また、ごみゼロの活動に興味ある企業や教育機関向けに貸し出す「ラボ」の入居者を募集している (環境配慮系の企業・事前調査あり)。「HOTEL WHY」では、 1日を通して上勝町の豊かな自然を感じつつ、環境について学び考える機会を提供する。

徳島県上勝町について

徳島市内から、車で約1時間。大部分が標高700m以上の山地に覆われ、 急な斜面に棚田や段々畑の風景を残す徳島県上勝町人口約1500人徳島県上勝町。2003年に自治体として日本で初めての「ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言」を行う。上勝町のごみをゼロにする=ごみをどう処理するかではなく、ごみ自体を出さない社会を目指し、以来上勝町ではごみ収集を行わず、生ごみなどはコンポストを利用し、各家庭で堆肥化。瓶や缶などのさまざまな「資源」を住民各自がごみステーションに持ち寄って45種類以上に分別、「ゼロ・ウェイスト宣言」から17年経過した現在、リサイクル率80%を超える。