ローランティアンの森林に建つ別荘建築

カナダ・モントリオールを拠点とする建築家テレンフォルタン・アーキテクツが設計した「オートボワ・ハウス」は、ローランティアンの森林に位置する別荘である。シンプルな幾何学的構成によって、周囲の自然景観の美しさを際立たせている。建物は敷地の自然な傾斜に沿って配置され、非対称のシルエットが地形の起伏を強調し、床レベルを変化させることで、屋内の生活空間と隣接する屋外スペースの高低差を解消している。

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Photo credit: Charles Lanteigne

特にメインスイートを収めた張り出し部分は存在感を示しつつ、眼下に広がる岩肌の荒々しさを協調している。また、細長いボリュームは両側に大きな開口を持ち、自然とのつながりを最大限に引き出し、連続する部屋は片側に風景の眺望を、もう片側に日射を取り入れ、クロスビューを形成している。動線は開口部と平行に計画され、視線は自然へと導いている。

内部は単一の木材トーンで統一され、窓越しの風景を引き立てる控えめな背景をつくり出し、壁・家具・造作は開口部のリズムに基づいて構成され、各部屋が異なる景観を切り取る額縁のような役割を果たす。四季の移ろいが一枚の風景画として展開され、素晴らしい景色を提供している。

テレンフォルタン・アーキテクツ

建築家ルイ・テレン(Louis Thellend)とリサ=マリー・フォルタン(Lisa-Marie Fortin)が主宰する事務所。建築と環境との関係性に着目し、革新的なアプローチで活動を展開している。現代生活のダイナミクスを探求する創造的姿勢により、国内外で多様なスケールのプロジェクトを手掛けている。