スピード感を表現したカナダのノルディックへのオマージュ

ケベックが育てたスピードスケートのオリンピックチャンピオン、ガエタン・ブシェやロベール・デュブルイユに触発され、カナダケベックのルメイが設計した新しいCentre de glacesは、アスリートを目指す人にもそうでない人にも、アクティブになるきっかけとなるような施設を目指して設計された。

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Centre de glaces
Photo credit: Stephane Groleau

施設内には400mの楕円形のスピードスケート場とオリンピックサイズの2つのアイスリンクがあり、優雅で落ち着いたデザインのこのアイススポーツ施設は北米で最大、東海岸では初となるもの。13,500m2の氷上を滑走するスケーターのスピード、ダイナミズム、バランス、スキルを表現するために、楕円形の構造体は流動的で連続的なフォルムで構成されている。

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Rink
Photo credit: Stephane Groleau

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Rink
Photo credit: Stephane Groleau

このセンターは地域の人々に親しまれている屋外スケートリンクを補完するために、フローティングリングという技術が採用され、外周部のボリューム全体を高く持ち上げて目線の高さに360度の帯状の窓を作り出している。そうすることで建物内部と建物を取り囲むなだらかな風景がガラスの壁によってつながり、見ることと見られることが融合される。

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Window
Photo credit: Stephane Groleau

観覧席をより高い中二階に設置し、屋内投影用のマルチメディアバナーを一体化することで、より内部の様子が分かるようになる。これらは機械的なサービスを隠すためのエレガントな解決方法でもあった。

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Stairs
Photo credit: Stephane Groleau

Centre de glacesは健康促進のため、2つのランニングトラックを設置し季節に関係なくアクティブに活動できるよう設計されている。1つは屋内の氷の外周に、もう1つは建物の外壁に沿う氷のように輝くメタリックな質感を持つ切り絵やプロジェクションに沿って設計されているため、複数の視点から眺めを楽しむことができる。

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Running track
Photo credit: Stephane Groleau

カナダのオリンピック選手のブレードにふさわしい建築であるCentre de glacesは、地元の人々や海外からの訪問者がスケートを楽しみ、またスピードスケートやアイスホッケーの大会では光り輝くホールや氷から離れた中2階席で観戦することができ、大会の臨場感を味わうことができる施設となっている。

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Stairs
Photo credit: Stephane Groleau

Lemayについて

ルメイは1957年以来、利用者を魅了し人々を結びつける空間を創造するための新しい方法を模索している。450人以上の建築家、デザイナー、業界リーダー、チェンジメーカーがそれぞれの自宅の庭や世界中のコミュニティでイノベーションを育むために、たゆまぬ努力を続けている。学際的な創造性に触発されて強化された同社は、より良い未来を形作る持続可能なソリューションに向けてチームを導くために、独自のNet PositiveTMアプローチも開発。ルメイは人間の体験を中心に据え、共感をもってデザインし、成長するための空間を創造することに努めている。