和解の時代と次の世代のためのコミュニティビルディング
フォームライン、シュバリエ・モラレス、そしてアーキテクチャー49は、カナダ サスカトゥーンの新しい中央図書館の最新設計開発を発表した。この図書館は、公共プログラム、建築、都市計画において、先住民族と西洋の生活・建築様式を調和させる重要な柱として構想されている。新中央図書館は、和解の時代、そしてそれ以降を見据えたカナダ初の主要な公共建築物となる。
この図書館は精神的、文化的な考え方の橋渡しとなるべく、図書スペース、子供向けのシアター、コミュニティキッチン、学習のための実用的な空間など、様々な共有スペースを実験的に作る予定となっている。
- Children’s play area Photo credit: Formline | Chevalier Morales | Architecture49
- Children’s theatre – Immersive projections Photo credit: Formline | Chevalier Morales | Architecture49
- Community learning kitchen Photo credit: Formline | Chevalier Morales | Architecture49
- Gallery Photo credit: Formline | Chevalier Morales | Architecture49
先住民主導の設計チームと現代的な図書館設計を専門とするカナダの著名な建築家、そして先住民やサスカトゥーン市民との幅広い対話により、図書館は誰にとっても安全で快適な環境を提供し、先住民の長老やコミュニティはもちろん、サスカトゥーンの住民、すべてのカナダ人、そして海外からの訪問者もくつろぐことができる。
この図書館は、サスカトゥーン緑地とリマイ・モダン・ギャラリー、また2番街沿いの人通りをつなぐ重要な役割を担う。カナダの他の都市とは異なり、サスカトゥーンは人口に対して公園の割合が低い。このような状況も考慮され、公共スペース、建物の形態、外装などが設計されている。敷地の45%は北と南の両端で景観の良いパブリックスペースとなる。楕円形のプラン形状で、読書や会話を楽しみ、セレモニーや催し物などの為のパブリックスペースも予定されている。
この建築チームは、ケベック州の主要な現代的図書館を手がけており、サスカトゥーンの新しい中央図書館のレイアウトとインテリアの決定に深い知識をもたらしている。子供用シアター、コミュニティキッチン、明るい学習・共有サークルなど、巧みな公共スペースが建物全体に配置される予定です。また、図書館には書籍やメディアのコレクション、マルチメディアラボ、カフェも設置。バリアフリーのエントランス、明るい階段、床の開口部、親密な循環スペースが絡み合い、来館者が自由に移動し、本を探し、友人と出会うことができるようになる。
フォームラインについて
2012年にアルフレッド・ワウによって設立されたフォームライン・アーキテクチャーのオフィスは、ブリティッシュ・コロンビア州のウェストバンクーバーにあるスコーミッシュバンドに位置している。フォームライン・アーキテクチャーは、先住民が100%所有する建築事務所。
シュバリエ・モラレスについて
シュヴァリエ・モラレスは、ケベック州モントリオールを拠点とするカナダの大手建築事務所。2005年にステファン・シュヴァリエとセルジオ・モラレスによって設立され、光や素材の質から地域社会や環境のニーズに至るまで、場所の精神に配慮した現代建築に力を注いでいる。
アーキテクチャー49について
アーキテクチャー49は、カナダをはじめとする世界各地の都市に先駆的な貢献をしてきた歴史ある建築事務所で、数々の賞を受賞している。マニトバ州ウィニペグを拠点とし、カナダで最も重要な建築物や環境の設計・施工に豊富な経験を有している。カナダ全土で、歴史、社会構造、地域社会の健全性を高める刺激的な空間を創造。10のオフィスと250人以上の建築家、プランナー、インテリアデザイナー、ランドスケープアーキテクトのスタッフにより、文化的、環境的、地理的に、国やクライアントの多様でユニークな特徴に配慮したデザインに影響を与えるために、多分野の視点を強みとしている。