環境に敬意を表する仕事作法を明らかに
メイ・アーキテクツ&プランナーズが最新刊『Included 新しい未来への手段としての建築』の電子書籍版をオープンアクセスで提供を開始した。オフセット印刷版が好評を博し、また多くの人々からの要望もあり、メイの仕事と最新作のベースとなっているインクルーシブな精神に則り、オープンアクセスの電子書籍の提供で誰もがアクセスできる。
『Included 新しい未来への手段としての建築』は、nai010出版社から出版され、建築に対する生態学的・社会的見地からの異なるアプローチのニーズに対応する新しい働き方と建築のあり方を探求している。グラフィックデザイン事務所の75Bがデザインした色彩豊かな本書は、「料理本」のように、明日の建築を形作るための食材が何層にも重ねられている。この本では環境への敬意を表した特異な作品群が連ねられている。
本書ではメイ・アーキテクツ&プランナーズによる25年間の仕事を見ることができ、オランダ語と英語の両方で読める。モジュール式の「Smarthouse」(1995年)から木造住宅「SAWA」(建設中)に至るまで、インテリジェントな建築システムや、建築による環境への影響を軽減する可能性に魅了されていることがわかる。Schiecentrale、Fenix I、Naro-Fominskのシルク工場を含む大胆なプロジェクトからは、同社が建築における適応的再利用と革新の分野における先駆者であり専門家であることが見て取れる。
本書では、ファサード要素から文化への対応、マーケティング戦略まで、幅広い手法に基づき、メイの設計手法や計画・建設プロセスにおける洞察が伺える。また様々な専門家との対談を通じて、その根底にあるテーマと現在の関連性が論じられている。特に学生や若い世代の建築家も容易に手に取ることができるよう、アクセスしやすい方法での提供を考慮した。
印刷版の『インクルード』に加え、無料の電子書籍も提供できるようになったことを嬉しく思います。この本は、複雑な都心部の課題や大国を中心に展開される現代において、共感をもって仕事に取り組む姿勢の重要性を示しています。私たちの使命は、学生や建築家に今世紀の設計課題を再考するよう促すこと。この本を読んで、実際に行動を起こし、すべての人にとってアクセスしやすく、包括的で、より良く、より健康的なものを一緒に作り上げるきっかけにしてほしい。 メイ・アーキテクツ&プランナーズ創立パートナー ロバート・ヴィンケル
電子書籍はメイ・アーキテクツ&プランナーズのウェブサイトからダウンロードできる。
メイ・アーキテクツ&プランナーズ
オランダ国内外におけるリーディング・プロジェクトを手掛ける建築瀬敬事務所。その場所の歴史、現在の状況、将来の生活環境といった環境への敬意に基づきサービスを提供している。建築遺産の再利用、新築プロジェクト、複雑な都市開発戦略の分野における専門知識をもとに、利用者を第一に考えた設計に取り組んでいる。