ルクセンブルクの倉庫が光をふんだんに採り入れたオフィスに変身
ルクセンブルクのMetaform architectsが、展示ホールとしての再起に失敗した倉庫をITソリューション会社DSLの本社オフィスとして生まれ変わらせた。クリーンで明るいオフィスのコンセプトを倉庫の主要な特徴を残しながらも実現した。1,950㎡のオフィススペースには、受付、キッチン、ミーティングルーム、オープンオフィス、展示スペース、屋外テラス、そして大きな倉庫が含まれる。
「人」と「コミュニケーション」を中心に据え、クリーンで明るいオフィス空間を演出するために、できるだけたくさんの自然光を採り入れることが、このプロジェクトの最も重要なポイントでした。
Metaform architects創設者 Shahram Agaajani
中に入るとすぐに、吹き抜けの明るい受付スペースが出迎える。スチール屋根に作られた天窓と大きな張り出し窓から大量の光が差し込む構造となっている。この特徴的な天窓には、大がかりなリノベーションを要した。
オフィスの中へ進むと、存在感のある階段が目の前に広がる。オーク素材の柔らかいイメージの階段はコミュニティスペースとしての機能も果たしている。
白い壁、グレースチールの梁、そしてオーク材の床。全てにシンプルな素材を使用している。最後に、大ぶりな植物をオフィスやミーティングルームに配置し、穏やかな職場環境を完成。ファーニチャーも、アットホームな雰囲気の演出に一役買っている。自然光が降り注ぐ明るい職場環境の元、建築家の間にも、ポジティブで友好的な雰囲気が生まれる。
Metaform architectsについて
2003年創業。ルクセンブルクを代表する建築事務所。経営陣は、Shahram Agaajani, Thierry Cruchten, G.G Kirchner。ドバイで開催されたEXPO2020のルクセンブルクパビリオン、ルクセンブルグ競技場などを手掛け、その高い専門性と経験値を証明している。40を超えるコラボレーターで構成された学際的なチームを率いる当事務所は、プロジェクトごとに異なる特徴を打ち出している。国内外に展開し、ルクセンブルクとドバイの中心地にオフィスを構えている。
建物概要
プロジェクト | DSL本社 |
完成年 | 2020年 |
面積 | 1,950㎡ |
所在地 | ルクセンブルク、シュタインセル |
建築デザイン | Metaform architects |