「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ― 石と木の超建築」展

角川文化振興財団は、ところざわサクラタウン内、角川武蔵野ミュージアムのプレオープンを2020年8月1日に決定。 ところざわサクラタウンは、KADOKAWAと埼玉県所沢市が、みどり・文化・産業が調和した地域づくりを共同で進めるプロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設として2020年11月6日(金)にグランドオープン予定。角川武蔵野ミュージアムでは竣工記念展として、新型コロナウイルス感染防止対策の徹底のもと、「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ― 石と木の超建築」を2020年8月1日(土)より開催する。

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「角川武蔵野ミュージアム」2020年6月15日撮影

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「角川武蔵野ミュージアム」ⓒ KENSHU SHINTSUBO

武蔵野台地の地殻から隆起したようにダイナミックにそびえたち、見るものを圧倒する多面体の建築。世界的建築家の隈研吾が手掛けた角川武蔵野ミュージアムは図書館と美術館と博物館が融合する、他に類のない文化複合施設であり、これまで世界の美術館を多く手がけてきた隈の建築の中でも特に異彩を放つ。この度、2020年8月1日(土)のプレオープンに合わせ、1Fの「グランドギャラリー」及び「マンガ・ラノベ図書館」、さらに2Fのカフェがオープンする予定。adf-web-magazine-kadokawa-museum-kengo-kuma-7

展示内容: 隈研吾がこれまで手掛けた建築創造の集大成

世界中にある隈研吾建築の中で、いま最も注目されているのは国立競技場と角川武蔵野ミュージアム。国を代表するスポーツの聖地を、隈研吾はその象徴的素材として木を多用することで、周囲と調和したものにした。一方の角川武蔵野ミュージアムは、花崗岩の板材を外壁にまとい、大地が隆起したようなダイナミックな建築。

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「国立競技場」ⓒ KENSHU SHINTSUBO

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「角川武蔵野ミュージアム」ⓒ KENSHU SHINTSUBO

本展「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ―  石と木の超建築」では、隈研吾が携わった石の建築と木の建築を紹介する。特に石の建築では、当ミュージアムの外観・内部空間(一部のエリア)・周辺のランドスケープデザインを公開するとともに、構想から設計、実際の工法までを、隈研吾のテキストや設計図、インタビュー映像など豊富な資料で解説する。

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「CLT HARUMI PARK」写真提供:三菱地所設計・隈研吾建築都市設計事務所

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「V&A Dundee」ⓒ Ross Fraser McLean

また、隈研吾をはじめ当ミュージアムの構想・建設に関わった関係者によるギャラリートークや、関連書籍の出版、スタッフが館内外を案内するミュージアムツアーなどをあわせて実施し、武蔵野の地に出現した「石の超建築」の成り立ちと見どころを、建築ファンの方のみならず、周辺地域の人々に楽しく、わかりやすく紹介する展覧会となる。隈研吾建築都市設計事務所が展示計画をおこなった展示空間も、本展の見どころの一つ。隈研吾自らが設計したグランドギャラリーに、柔らかな布の展示台を設置し、その上に「CLT HARUMI PARK」や「V&A Dundee」 など、自然素材である石と木を用いた近年の代表作の模型群を展示及び解説する。

そのほかに、本展では隈研吾の建築作品と、写真家新津保建秀のコラボレーションを展示・発表する。本展にあわせてKADOKAWAから刊行する隈研吾の最新作品集『東京 TOKYO』のために、新津保が撮り下ろした200カット以上の建築写真を、40メートルの壁面を使ったロール・プロジェクションで映し出す。隈研吾の依頼により、建築物そのものではなく、その場所へのアプローチや、光や風のうつろいなど、「建築を体験する」ことを意識して撮影した新津保建秀。写真家の眼差しを通して、隈建築の新しい魅力が浮かび上がる。

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「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ―  石と木の超建築」展 概要

会期2020年8月1日(土)〜 10月15日(木)
会場角川武蔵野ミュージアム グランドギャラリー
開館時間10:00~18:00(金・土は10:00~21:00)
※入館締め切りは閉館30分前
休館日 火曜日 
入場料金大人(大学生以上)=1,600円/中高生=1,000円
小学生=700円/未就学児=無料
備考※本チケットで「マンガ・ラノベ図書館」も観覧可能。
※完全事前予約制とし、入館人数の制限あり。
URLhttps://kadcul.com/event/15