セメント工場の従業員のために開発された36エーカーの自給自足住宅プロジェクト
インドの古い都市や村の有機的な住宅レイアウトからヒントを得たこの住宅プロジェクトは、セメント工場の従業員のために開発された36エーカーの自給自足住宅プロジェクトのマスタープランの一部である。サンジャイ・プリ・アーキテクツの手掛けたこのプロジェクトは、最も近い小都市から3km離れ、周囲に他の開発のない開けた土地の中に位置している。
広大で開放的な公園を中心に、スタジオアパートメント、小規模・大規模アパートメント、学校、クラブが敷地の外周に配置されている6エーカー(24281平方メートル)の敷地に、72戸のスタジオアパートメント、48戸の2ベッドルームアパートメント、48戸の3ベッドルームアパートメントが有機的に配置された中層ビルが計画されている。各棟には庇のあるオープンコート、自然換気の循環スペース、そして棟と棟の間のガーデンスペースがデザインされている。
年間の8ヶ月間は35℃以上の高温が続くこの地の気候を考慮し、すべてのアパートメントに埋め込み窓、庇付きバルコニー、クロスベンチレーションを設け、熱を軽減するよう設計。
また、色彩はプロジェクトにおいて重要な役割を担っており、住宅内のさまざまな建物のタイプを識別するために異なる色の組み合わせが用いられている。鮮やかな色はインドの伝統的なお祭りや衣服、装飾品、住宅、食事に欠かせない要素である。このプロジェクトは小さな都市から3km、最も近い大都市からは90kmも離れた場所にあるが、その孤立感を解消し、活気を呼び起こすと同時に、インドの伝統文化を吸収するため、カラフルな色彩は建物とその回遊空間にアクセントを与えている。
サンジャイ・プリ・アーキテクツについて
サンジャイ・プリ・アーキテクツは、Archdaily誌による世界の建築家トップ100に選ばれる。さらにArchitizerでは、サンジャイ・プリ・アーキテクツが世界のトップ136の設計事務所にも選ばれている。また、世界中のWAコミュニティアワードの受賞者リストでも上位にランクイン。国際的なアワードが200、国内でのアワードが100以上あり、インドの40都市でのプロジェクトに加え、オーストラリア、スペイン、モンテネグロ、アブダビ、ドバイ、オマーン、ダラスでの建築プロジェクトを獲得している。タウンシップ、学校、ホテル、店舗、オフィスビルなど多様なポートフォリオを持ち、大規模で持続可能な革新的デザインソリューションの創造を追求し続けている。