カーブした地形に立つ大きな張り出しがある住宅
グルポ・アルキテクトゥーラが、メキシコシティーにある1,200m²の住宅「カーサ・エスコンディーダ」を完成した。この住宅は、カーブした地形の片側がアクセスレベルになっており、通りから見ると凹凸のある地形になっている。そのため、この住宅の社交スペースは、メインガーデンの高さより下に位置している。アクセスはロビーからで、家を支える金属構造に沿ったガラスの回廊が透明性を際立たせている。大きな階段スペースにより下に降りると、リビング、ダイニング、バー、ファミリールーム、朝食エリア、テラス、図書室、キッチン、そして様々なサービスがあるメインスペースが現れる。
メインホールは2つの庭の間にあり、天井が高く、両側に大きな窓がある。階段は壁から切り離され、花崗岩の階段で浮いているように見える。通りに面した部屋はすべて南向きで、プライベートテラス、一体型バスルーム、ドレッシングルームを備えている。地下1階には12台分のガレージ、設備室、貯水槽、収納スペース、ゲームルーム、ドレッシングルームとバスルームを備えたジムがある。
家は金属構造とコンクリート壁で造られ、大きなスパンと張り出しを可能にしている。そのボリューム全体を通して、家の内側と外側の両方に玄武岩が敷き詰められている。メインファサードでは、通りのカーブに沿ってロール状に巻かれた金属の梁が張り出しとなり、軽やかなオークの縦縞のボリュームを保護している。ボリュームの大きなオークの覆いは、内部から外部へ、また屋根の外周へと伸びている。
この住宅は、グレーの濃淡の単色の石材でコーティングされたパレットが特徴で、異なる質感、コーティング、色の家具を選ぶためのあたかも大きくニュートラルなキャンバスのよう。家具はすべて厳選されたもので、まるでそのためにデザインされたかのように、建築のスケールと調和している。
この家の水道と電気のインフラは最新鋭のもので、資源の利用効率を最大限に高めるインテリジェント・システムを備えている。水は太陽光発電ソーラーパネルで温められ、低消費電力の照明が各所に設置されている。さらに、窓の強化ガラスが断熱と温度維持を実現している。
グルポ・アルキテクトゥーラ
1980年に設立。建築、都市、インテリアデザイン、建設、不動産プロジェクトなど、あらゆる開発段階における学際的な専門サービスを専門としている。必要な人的、技術的、財政的リソースに加え、専門的なエンジニアリング、エコロジー、法律、財務アドバイザーのポートフォリオを網羅し、一部の調査やプロジェクトでコンサルタントを務めている。すべてのプロジェクトにおいて顧客と密接に協力し、顧客のニーズと要求を明確に理解するよう努めている。