メキシコの豊かな自然と共生する新たな住宅プロジェクト
デザインと自然の調和をテーマにした住宅プロジェクト「四つの家(Pinares)」が、メキシコ・バジェデブラボの豊かな自然の中に完成した。設計を担当したGrupo Arquitecturaは、自然環境を尊重し、既存の木々を保護しながら、斜面の地形に合わせた慎重な設計を進めた。まるで長い年月をかけて自然に溶け込んでいるかのように見えるこのプロジェクトは、建築と自然が共生する住空間を提供している。
自然環境との共存を意識したデザイン
住宅の構造は金属フレームが採用され、木材の梁とパネルを、外壁にはシルバートラバーチンと木材パネルを使用しています。全体の擁壁やフェンスは地元産の石材を無継ぎ目で配置し、周囲の自然環境との一体感を創り出している。室内にはインド産のカレドニア石を使用したグレーの床が広がり、シンプルながらも自然の美しさを引き立てている。
プライバシーと景観を両立する設計
住宅は階段状に配置され、リビングエリアからは斜面に広がる美しい景色を眺めることができ、裏側はプライベート空間を確保した設計になっている。環境に配慮し、照明の自動化や最先端のガラス技術を導入し、エネルギー効率や防音効果を高めている。さらに、汚水の再利用やリサイクルシステムを導入し、環境への負荷を最小限に抑えた持続可能な住宅を実現している。
Grupo Arquitectura
1980年に設立されたGrupo Arquitecturaは、建築、都市設計、インテリアデザインなど、多岐にわたるプロジェクトを手がける総合デザイン事務所。クライアントのニーズを深く理解し、独自の美的アプローチと効率的なプロジェクト運営を融合させた設計を行う。また、エンジニアリング、生態学、法規制、財務の専門家と協力し、包括的なソリューションを提供している。