建築素材であるアルミニウムに着目
近代初期ドイツ木造建築を特集した『Holz Bau』から3年。ガデン出版の第2弾として『ex-dreams』もうひとつのミッドセンチュリーアーキテクチャが2023年3月29日に発刊。今回は最も新しい建築素材であるアルミニウムに着目し、アメリカ建築をリサーチ。モダンからポストモダンへの転換期にあたる19のアメリカ建築と4つの日本の事例を、写真と図面、イラスト、漫画によって紹介する。
また、多様な建築の理解を深めるため、建築生産、建築構法が専門の東京大学の権藤智之による論考や『シェルター』の著者であり『ホール・アース・カタログ』の編集者でもあったロイド・カーンへのインタビューを含む充実の一冊となる。
アルミニウムを活用した住宅や高層ビルから徐々にアルミニウムの未来的イメージが独り歩きして、やがてグーギー建築と呼ばれるロードサイドのダイナーへ、さらにはポストモダン建築へと発展していく。グーギー建築を代表する建築家アーメー・デイビズの現在のパートナーであるビクター・ニューラブへのインタビュー。
また、建築史が専門の東京大学、ハーバード大学のセン・クアンとの座談。建築家の塚本由晴との座談など、さまざまな人との対話を通して、この捉えづらい建築に迫ろうとしている。本のデザインはYONEYAMA LLC.、および出版レーベルYYYPRESSを主宰している米山菜津子が担当。
『ex-dreams』書籍概要
編集・企画 | 福島加津也、冨永祥子、佐脇礼二郎 |
出版 | ガデン出版 |
発売 | 2023年3月29日 |
仕様 | A4 判変形 300 × 216 × 29mm / 272頁 / 日英併記 / コデックス装 |
価格 | 4,800 円 |