米国と中国で公共、文化、住宅、ランドスケープ分野のプロジェクトを手がけるロサンゼルス拠点の設計スタジオが評価
建築家のミャオジエ・テッド・ジャンとデザイナーのヴェロニカ・スミスが共同創設したロサンゼルス拠点の建築・デザインスタジオ「Found Projects」が、第14回アーキタイザー A+アワードの「Best X-Small Firm」部門で審査員賞を受賞した。
同部門は、従業員数1~5名の独立系建築・デザイン事務所を対象とするもの。Found Projectsは、米国と中国で展開する公共空間、文化施設のインテリア、住宅、ランドスケープへの介入、小規模な公共建築など、多岐にわたるプロジェクトの質と幅広さが評価された。
アーキタイザー A+アワードは、建築とデザインにおける優れた取り組みを顕彰する国際的なアワードプログラム。ファーム部門では、設計事務所の美的価値、性能、社会的な影響などを評価する。2026年の審査員賞および一般投票によるPopular Choice受賞者は、6月8日に発表された。
Found Projectsは、建築設計に構造的な思考、素材研究、技術的な調整、設計から施工に至るまでの密接な協働を組み合わせている。建築を公共インフラの一形態として捉え、構造の明快さ、施工可能性、そして日常的な利用によって形づくられる空間を重視する。
代表作の一つである中国・深圳市坪山区児童公園の「Four-Roof Pavilion」は、3層構成の建築で、公園のゲートウェイとして機能する。多目的室、書店、カフェ、屋上庭園を備え、活動や交流を支える複数の公共機能をコンパクトな建築空間に集約している。
ロサンゼルスの「Blue Court」は、バスケットボールコートを地域に開かれた公共空間へと発展させたプロジェクトである。青いコンクリートのコートに露出した鉄骨フレームと張力ケーブルのシステムを組み合わせ、スポーツの場であると同時に、沿岸地域の人々が集う場を生み出している。
「Columnating」では、曲線状の擁壁、複数の柱が連なる空間、日陰で休息できる場所を通じて、海辺の展望地点を再構築した。周辺の海岸景観とのつながりを保ちながら、構造的な要素と休息のための環境を加えている。
このほか、「Twin Pavilions」では、十分に活用されていなかった展望デッキを、海に面した半屋外の中庭を囲む2つの鉄骨構造へと転換した。「Oriole House」は、ロサンゼルスにある住宅の改修プロジェクトで、中央のアトリウムと既存のアートおよび写真コレクションを中心に空間を構成している。
これらのプロジェクトを通じて、Found Projectsは、敷地ごとの固有の条件に応答しながら、建築が公共的な交流や日常生活をどのように支えられるかを探求している。その設計は、空間と構造の両面に対する考察に加え、素材が生み出す雰囲気や施工における実践的な条件にも目を向けている。
UCLAと同済大学で建築および構造工学を学んだジャンは、カリフォルニア州およびニューヨーク州の建築士資格を持ち、スタジオのデザインディレクションと、コンセプトから施工までのプロジェクト開発を主導している。一方、イェール大学およびハーバード大学大学院デザイン学部で学んだ建築デザイナーのスミスは、建築、インテリア、公共空間、デザインリサーチにわたる活動を展開している。
両者は、焦点を絞ったデザインと密接な協働を基盤に、様々なスケールや文脈に対応する設計活動を推進している。今回のアーキタイザー A+アワードでの受賞は、少人数で実践的な設計体制を生かし、空間的、文化的、公共的な価値を創出してきたFound Projectsの取り組みを示すものとなった。

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