サステナブル商業建築部門で高い評価を獲得
欧州でEV急速充電ネットワークを展開するFastnedは、ベルギー・ゲントのGentbrugge NorthおよびGentbrugge Southに設けたサービスエリアのレストラン・商業施設が、「2026 Architizer A+Awards」のサステナブル商業建築部門でPopular Choice Awardを受賞したと発表した。

Fastned's fast charging stations at Gentbrugge North and South opened in September 2025.
Photo credit: Fastned/Eva Bloem
Architizer A+Awardsは世界の優れた建築と空間デザインを表彰する国際的な建築アワードであり、世界中の建築家やデザイナーによるプロジェクトを対象としている。一般投票によって選出されるPopular Choice Awardは多くの支持を集めた作品に贈られるアワードとなる。
電動モビリティ時代のサービスエリアを提案
Gentbrugge NorthおよびSouthは2025年9月に開業したFastned最大規模の施設である。EV乗用車・大型車向け急速充電設備に加え、レストラン、24時間営業のセルフサービスショップ、屋外プレイエリア、ピクニックスペース、シャワーやトイレなどを備え、従来の高速道路サービスエリアとは異なる、新しい滞在空間を提案している。建築は環境負荷の低減を重視し、木造構造、グリーンルーフ、大開口による自然採光を採用。建設時に掘削した土を敷地内のランドスケープ形成へ再利用し、一般的なコンクリート床に代えて貝殻層を構造材として利用するなど、循環型建築の考え方を積極的に取り入れている。必要なコンクリートには再生材を使用し、建物全体の環境性能を高めている。また、設備機器を壁内へ統合することで天井をすっきりと見せ、自然素材と豊富な採光による開放的な空間を実現。利用者が充電中の時間を快適に過ごせる環境を目指したデザインとなっている。

These all-electric service areas are Fastned's largest locations to date.
Photo credit: Fastned/Eva Bloem
自然をテーマにしたFastnedのデザイン戦略
Fastnedは2012年の設立以来、欧州各国でEV急速充電インフラを展開している。ブランドを象徴する「Solar Tree(ソーラーツリー)」キャノピーをはじめ、自然から着想を得た建築デザインによって、充電施設を単なるインフラではなく、人が快適に過ごせる場所として位置付けている。Retail Design Product Ownerのマックス・ブールマンは、「GentbruggeはFastnedが描く未来のサービスエリアを体現するプロジェクトであり、自然素材や緑、光を通じて、人のための場所を創出した。今回の受賞は、そのデザインへの取り組みが広く認められた結果である」と述べている。同社は2025年にも、Solar TreeデザインがDesignEuropa Industry Awardsの最終候補に選出されており、EVインフラと建築デザインを融合させる取り組みが国際的な評価を集めている。

Fastned's Gentbrugge fast charging stations feature a full-service restaurant and shop.
Photo credit: Fastned/Eva Bloem

Sustainable materials and lots of natural light create a pleasant atmosphere for travellers.
Photo credit: Fastned/Eva Bloem
Fastned
Fastnedは2012年に設立された欧州のEV急速充電インフラ企業。「電動モビリティへの移行を加速する」ことをミッションに掲げ、ヨーロッパ各国で急速充電ネットワークを展開している。自然をモチーフとした建築デザインと再生可能エネルギーの活用を特徴とし、Euronext Amsterdam(AMS: FAST)に上場する認証B Corp企業でもある。

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