トロント・イーストエンドのファーマシー・ラボ
スタジオACは、店舗と製薬サービスの両方を提供できるように設計された調剤薬局、ファーマシー・ラボを発表した。薬局の機能を建物の後方に配置し、前面の店舗スペースは外周から張り巡らせているリブ・アーチがポイントとなっている。この注目すべき建築要素は、複製と回転によって、街並みからも内部からも体験できる、暗示的で彫刻のようなドームを確立していることである。
モノクロームのパレットは、素材によるテクスチャーのハーモニーで強調され、モザイクタイルは全体を通して一貫した美的言語を提供し、幾何学的な形状を強調してアーチの構造的なラインを補完している。タイルはアーチの面から床まですべての面で続き、視覚的な連続性を形成。コンパクトな店舗空間のゾーンを定義している。タイル張りの半円形のアイランドの上には、立体的なアーチを強調するために特注の照明器具が採用され、空間の中心に注意深く組み込まれることでシームレスで控えめな一体感が効果を高めている。
デザインは顧客にとって魅力的で美的感覚に優れた環境を作り出すことを目的としている。整理された最小限の環境を維持しながら、商品へのアクセスを容易にするよう配慮された棚や陳列ユニットが配置され、顧客体験を向上させるために機能的な配慮がなされている。
スタジオAC
アンドリュー・ヒルとジェニファー・クドラッツが率いる建築とコラボレーションのためのスタジオは、トロントを拠点とする学際的な建築事務所。2015年に設立された同事務所は、国際的な出版物で幅広く紹介され、Azure Magazine誌の「新境地を開拓するカナダの建築事務所30社」のリストに掲載されるなど、数々の称賛を受けている。また、Design ExchangeとRBCによって2019年最優秀新進デザイナーに選ばれた。構想から実現まで、あらゆる段階でクライアント、コンサルタント、請負業者と緊密に連携している。スタジオACはどのような問題にも無限の可能性があると考え、ユニークで特別なものを創造するために、熱意と傾聴の姿勢をもって各新プロジェクトに取り組んでいる。