建築家 隈研吾による国産ヒノキの組積構造が印象的な空間

世界最大規模のアロマテラピー団体である日本アロマ環境協会は、アロマテラピーの魅力をより多くの人が体感し、香り豊かな「アロマ環境」を守るための情報発信を行う基幹施設として、東京・原宿に「AEAJグリーンテラス」を2023年2月1日(水)からオープンする。常設のアロマラボラトリーやアロマライブラリーのほか、今後はオリジナルフレグランス作りが楽しめる「Aroma Bar」や、アロマクラフト作り、植物を育む自然環境について学ぶワークショップなどを実施予定。adf-web-magazine-aeaj-green-rerrace-by-kuma-1

AEAJグリーンテラス

世界中の精油の香りが試せる「アロマラボラトリー」​

約300種類にわたる世界中の精油の香りを試せるコーナー。なかなか手に入らない希少な精油も。一部の試香紙は持ち帰ることもできる。​adf-web-magazine-aeaj-green-rerrace-by-kuma-5

貴重な図書が閲覧できる「アロマライブラリー」

アロマ・植物・環境に関する貴重な書籍を閲覧することができる。アロマテラピーを軸に、知識を広げられるコーナーとなっている。adf-web-magazine-aeaj-green-rerrace-by-kuma-3

ヒノキの香りでくつろげる「アロマラウンジ」

ヒノキの香りに包まれながら、ゆったりと過ごせるスペース。オリジナルのボタニカルティーを楽しむことができる。adf-web-magazine-aeaj-green-rerrace-by-kuma-4

精油の空きビンをリサイクル「精油ビン回収ボックス」​

精油を使用したあとの空きビンをリサイクル原料として活用するため、精油ビン回収ボックス「AEAJ Recycling Box」を設置。誰でも不要になった精油ビンを持っていくことができる。adf-web-magazine-aeaj-green-rerrace-by-kuma-6

生物多様性を考慮した「アロマコリドー」

エントランスに続く小道には精油の原料植物となる香りある植物をはじめ、花や果実のある植物を植えることにより、鳥や蝶など多様な生物が集まるスペースとなることを目指した。合計43種の植物が植えられている。adf-web-magazine-aeaj-green-rerrace-by-kuma-5

建築物について

「AEAJグリーンテラス」は、人々の心身の健康に寄与し、アロマ環境の保全と創造を図るAEAJの活動のシンボルとなるよう、建築の設計は木材をさまざまな方法で利用したデザインが印象的な隈研吾が手掛ける。そこに集う人々の健康と快適性、そして未来の自然環境保全のため、国産のヒノキやクリ、カラマツといった木材を最大限使用している。adf-web-magazine-aeaj-green-rerrace-by-kuma-2

特徴

日本の伝統的な建築手法である木組みを採用することで、鉄骨などを極力使用せず、デザイン性とともに環境配慮を実現。構造躯体に使用する木材は95.5㎥、炭素固定量は約75トンに上る。

木材使用による地球温暖化防止への効果

  • 木材は、コンクリートや鉄に比べて製造時のCO₂排出量が少なくて済む
  • 樹木は成長過程で多くのCO₂を吸収し、木材となってからも炭素を貯蔵しつづける

隈研吾

1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。30を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。主な著書に『全仕事』(大和書房)、『点・線・面』(岩波書店)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。

日本アロマ環境協会について

AEAJは内閣府に公益認定された、アロマテラピーで唯一の公益法人。植物の香りを用いた「アロマテラピー」を通じて人々の心身の健康に寄与することを目的に、アロマテラピーの普及・調査・研究などを行う。その一環として、アロマテラピー検定をはじめとした各種資格認定による、正しい知識と技能を持った人材育成に取り組んでいる。

「AEAJグリーンテラス」施設概要

住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-34-24
開放時間火~土 / 13:00~18:00 (日・月・祝休)
利用方法特設サイトより来館予約 
料金一般 / 500円  AEAJ会員・18歳未満・障がい者手帳を持っている方 / 無料