第11回A+Awardsの受賞者発表

世界最大規模のオンラインプラットフォームArchitizerが主催する建築アワード「A+アワード」が、第11回目の受賞者を発表しました。本アワードは、建築の民主化を基本理念としており、世界最大かつ最も国際的な受賞プログラムです。今回も、世界中から集まった素晴らしい建物や空間から選りすぐられた作品たちが、栄えある賞に輝きました。NPO青山デザインフォーラム(ADF)は、今年度もArchitizerのメディアパートナーとして「A+アワード」をサポートしています。

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BEEAH Headquarters by Zaha Hadid Architects (Popular Choice Winner, Low Rise Office), Photo credit: Hufton+Crow

11回目のシーズンとなった今回のプログラムでは、持続可能なデザインに焦点を当てた11つの新しいカテゴリーが追加され、気候変動に立ち向かうデザイナーの重要な役割を強調し、将来の世代のために建築環境を改善しようと努力する建築家たちにスポットライトを当てています。

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Valley by MVRDV (Jury Winner, Architecture +Facades), Photo credit: Ossip van Duivenbode

このアワードにより、意義ある変革を可能にする様々なプロジェクトを共有する機会がもたらされます。それが、地球とコミュニティにとってさらに良いプロジェクトを生む原動力となるのです。

ーマイケル・グリーン、MGA | Michael Green Architecture創設者兼代表

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Tunnel of Light Cave by MAD Architects (Jury Winner, Best Cultural Firm), Photo credit: Osamu Nakamura

過去最多の119のカテゴリーを設けた今回は、豪華な審査団と40万票以上集まった公開投票によって選ばれました。著名な業界のリーダーから新進気鋭の才能まで、多彩な顔ぶれによる生き生きとしたデザインが各カテゴリーのトップに輝きました。受賞者一覧はアワード公式ページにて公開中。

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130 William by Adjaye Associates (Jury Winner, High Rise Multi-Unit Housing), Photo credit: Ivane Katamashvili

プロジェクト部門受賞者(一部)

  • Adjaye Associatesによる130 William(アメリカ、ニューヨーク)
  • Kerstin Thompson ArchitectsによるBundanon Art Museum + Bridge(オーストラリア、イラルー)
  • Zaha Hadid ArchitectsによるBEEAH本社(アラブ首長国連邦、シャルジャ)
  • Mix ArchitectureによるShanshui Firewood Garden(中国、宜賓)
  • MVRDVによるValley(オランダ、アムステルダム)
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Shanshui Firewood Garden by Mix Architecture (Popular Choice Winner, Sustainable Hospitality Building), Photo credit: ArchExist

法人部門受賞者(一部)

  • Olson Kundig(アメリカ、ジュリアーズ・チョイス、最優秀大規模企業)
  • Blue Temple(ミャンマー、ジュリアーズ・チョイス、最優秀超小規模企業)
  • Perkins & Will(アメリカ、ジュリアーズ・チョイス、最優秀持続可能企業)
  • MAD Architects(中国、ジュリアーズ・チョイス、最優秀文化企業)
  • MJMA Architects(カナダ、ジュリアーズ・チョイス、最優秀公共プロジェクト企業)
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The Cloudscape of Haikou by MAD Architects (Popular Choice Winner, Architecture+Concrete / Jury Winner, Best Cultural Firm), Photo credit: ArchExist

本年の作品の品質の高さには非常に感銘を受けました。インスピレーションを与える、創造性、革新性、そして細部への注意が素晴らしかったです。

ーアマル・アル・アッサム、CEO、Dewan Architects + EngineersおよびA+Awards審査員

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Desert Palisades by Woods + Dangaran (Jury Winner, Best Medium Firm), Photo credit: Joe Fletcher

Architizerは、Material Bankとの協力により、10月にパリのFondation Louis Vuittonにて受賞者を祝うライブレセプションを開催します。Paris+ par Art Baselと同時に開催され、建築、芸術、デザインの世界から600人以上の著名人が集まるこのA+Awardsのガラは、建築家とデザイナーにとって、2023年の主要なイベントの一つです。

Architizer A+アワードは、限界に挑戦し、可能性を再定義し、印象的な空間を創造する素晴らしい建築家とデザイナーの存在を世に知らしめるものです。A+Awardsのガラは、優れた建築を祝い、称える瞬間であり、建築環境が私たちの生活に果たす変革的な役割を認識する時でもあります。

ーアダム・サンドウ、創設者兼CEO、Material Bank

公式パートナーであるv2com newswire、AIA New York、Royal Architectural Institute of Canada、およびAesthetica Magazineなどを含めた500万人以上のバーチャルコミュニティを通して、受賞者は世界中で広く称えられます。年刊の「Architizer: The World's Best Architecture」は、2023年の秋にプログラムの受賞者の特集として戻ってきます。ハードカバーで発刊される本書は、その年の指標となる建築や空間を集めた決定版となります。

主な日程

  • 募集開始:2022年10月17日から2023年2月24日まで
  • 一般投票:2023年5月1日から12日まで
  • 受賞者発表:2023年5月30日

Architizer(アーキタイザー)について

Architizerは、ニューヨークを拠点とし、2009年より世界中の建築、インテリア、家具、プロダクトなどの優れた作品やプロジェクトを紹介する世界最大規模のオンラインプラットフォーム。刺激的なコンテンツや建築プロダクトマーケットに関する情報、アワードプログラム、膨大なオンラインリサーチデータなどを通して、建築家の活動をサポートしモチベーションを与えることをミッションとしています。より良い建物を創り、より良い街、より良い世界を実現すべく活動する建築家に必要なツールを提供しています。