ADFミラノサローネデザインアワード2019

ADFミラノサローネデザインアワード2019へご応募頂き、誠に有難うございました。イタリア、ミラノで"ADF Milano Salone Design Award 2019"の受賞者を決める審議が先日行われました。2019年度は1名の最優秀賞、2名の優秀賞受賞者が選ばれました! 受賞者の方、おめでとうございます。審査は建築デザイン雑誌社『アビターレ』のシルビア・ボッチ氏、ミラノ建築家協会のマリアリッサ・サンチ氏、GAREDE Italy代表の石山氏により選考されました。デザインアワードテーマは「ポータブルスペース」でした。下記が審査員によるコメントとなります。


最優秀賞

TOMI / FORO STUDIO

人と出会うことや快活さを演出するための機縁として選ばれる食べもの。スラブ(slab)とお弁当箱が持つセンス、ミラノと東京文化の食べものを搬送するための典型的な容器は、取り外し可能で運搬可能な本質的なモジュラーシステムをリバイバルさせ、ミーティングやもてなしのための場所を生み出します。
このプロジェクトは、可搬性のあるオブジェクトを物理的空間のなかでハイクオリティーなものに拡張することによって、ポータビリティ/移植性のテーマを解釈しています。この構造は単純であり、製造、組立/分解が容易、さらには屋外、屋内で使用することが可能です。伝統文化の要素(弁当箱とスラブ)を用い、日本文化とイタリア文化を魅力的な方法で組み合わせ、現代都市に必要とされるプライベート空間と社交的な空間を生み出すというニーズを満たしています。



優秀賞

hyde / Paolo Giacomazzi

我々にデジタルテクノロジーを提供してくれるすべてのものに見られ、聞かれるという錯覚が、夢から覚めたデザインによる応答というオブジェクトをもたらします。この帰結が、ロンドンのハイドパークの「スピーカーズ・コーナー(Speakers' Corner)」の現代的解釈です。聴衆一人一人に声をかけ、注意を喚起するために高く掲げられた椅子、メガホン、保護パネル、そしてカーテン。このプロジェクトは知性とアイロニーをもって、現代人がテクノロジーを使って自らの意見を世界に向けて表明する風潮を解釈し、プロジェクトは何かを表明するという行為の原初的意味を喚起させるべく、物理的かつ空間的な次元へと引き戻します。



Furnitures made from a sheet / Yuichiro Morimoto

三つの家具オブジェクトは、曲げやすいシート材料を折ることで形をとることができます。家具オブジェクトは、日本文化の折り紙をモチーフに、仕事やくつろぎのために欠かせない要素である、ランプ、椅子、そして本や雑誌(またはタブレット)のためのサポート機能を再解釈するものとなっています。簡単な動作で、オブジェクトは簡単に持ち運びや保管ができる平面シートに戻すことができます。このアイデアは画期的で、現代的なポータビリティーアイデアであり、家具の各部分が一般的に可動できる可能性を超えるものです。シートの平面性は、例えば、クローゼットの中にこれらのオブジェクトを収納することを可能にし、非常に狭い部屋でさえも目的別にスペースを有効活用できます。



2019年4月に開催される世界最大規模の家具見本市『ミラノサローネ国際家具見本市 (Salone Internazionale del Mobile)』の期間中、ADFはフォーリサローネに会場を設営します。それに伴い、フォーリサローネに最優秀賞を受賞された方の作品の展示を予定しております。また2020年以降もデザインアワード開催を予定しておりますので、皆様のご応募をお持ちしております。